銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる

銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる

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早速!この記事の要約・ポイント
  1. 決算書は決算確定後〜3か月以内 が提出ベストタイミング
  2. 必須書類5点セット:決算書一式/固定資産台帳/1年資金繰り表/3年事業計画/(任意)専門家作成の詳細Ver
  3. 社長が支店長にも顔を出すと決裁スピードが上がる
  4. 説明は 「過去→現在→未来」の3ステップ がわかりやすい
  5. 数字を補う2-3枚メモ(粗利変動の理由など)で質問を先回り
  6. 提出後は “お礼+追加資料”の2段フォローが効果的
  7. NGワード「そのうちご相談」――借りたい時期と金額は必ず明示

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私たちは、1,000万円以上〜最大100億円規模の大口融資調達の豊富なノウハウを持っており、元銀行員の視点から、銀行との交渉や書類作成を徹底的にサポートします。

特に、大口融資の調達においては、細かな計画や銀行への信頼性のアピールが不可欠です。

当社では、銀行融資審査のプロフェッショナルが、企業の財務状況や事業計画をしっかりと分析し、最適な形で銀行へアプローチするお手伝いをいたします。

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問い合わせフォームより相談を受け付けておりますので、まずはお話をお聞かせください。

決算書提出のゴールデンタイム

銀行融資の「裏技」とは?見えない信頼づくりが実はカギ

決算後3か月以内がベスト

  • この時期は税務申告も終わり数字が固まった直後
  • 早い提出=「情報開示に積極的」と受け取られ信用度がUP。
  • 逆に半年以上遅れると「何か隠している?」と疑念を持たれることも。

タイミング別の印象

提出時期銀行の印象コメント
〜2か月「管理体制がしっかりしている」
3〜4か月一般的。面談で前向きPRしよう
5か月〜資金繰り不安?と勘繰られがち

まず揃えたい書類5点セット

銀行担当者や支店長の“頭の中”を可視化できていますか?
書類銀行が知りたいポイントワンポイント
1決算書一式
(BS/PL/勘定科目明細/法人税別表/事業概況説明書)
過去2期の経営成績と財務体質役員貸付金・仮払金は改善方針を
2固定資産台帳担保余力と更新投資の見通し時価が簿価を上回る資産は備考欄で時価補足
3今後1年間の資金繰り表月次キャッシュイン/アウトの凹凸繁閑差(月末集中払い等)を可視化
4今後3年の事業計画(A4 2〜3枚で可)売上・利益・設備投資・資金需要の将来像ざっくりでも「目的・金額・時期」を明示
5(任意)専門家作成の詳細BP銀行稟議を一気に通す決定打リスク対策やシナリオ分析まで盛り込む

過去+未来セットがカギ

銀行員が最も気にするのは 「来年も返済を続けられるか?」
資金繰り表と3年計画を添付すれば

  1. 返済原資がいつ生まれるか
  2. 追加投資で資金不足が出るタイミング
  3. 銀行ごとの借入配分

── を一目で把握できます。

自社作成の場合“簡易版”でOK
A4 2〜3枚に「目的・金額・時期」を書き切るだけでも評価◎。
ただし設備投資が多い業種や複数行取引を強化したい場合は、当社のような専門家が詳細資料を作り込むと通りやすさが段違いです。

社長訪問が必要な理由と段取り

税理士やコンサルに任せきりで大丈夫?助言の質が資金調達を左右する
  1. 決裁権者=支店長 に顔を覚えてもらえる
  2. 社長の 熱量とビジョン を直接伝えられる
  3. 「問題が起きても即連絡が取れる」安心感を与えられる

段取り3ステップ

  1. 営業担当にアポ依頼:「決算書のご説明で伺いたい」
  2. 訪問当日:社長+数字に強い右腕(経理責任者・当社のような社外パートナー)が同席
  3. 面談30〜40分:説明20分+質疑応答10分+融資ニーズ確認10分

「過去・現在・未来」で伝える決算説明

節税&大口融資の両立を図るためのポイント

過去:決算書でざっくり比較

  • 前期比で 大きく動いた科目は3つ以内 に絞り原因を説明

現在:足元の業績

  • 最新 月次試算表や売上推移グラフ を添付
  • 運送・建設業は繁閑差を口頭で補足

未来:今期の着地と資金計画

  • 売上・利益・資金需要 をセット提示
  • 例)「○月にトラック2台更新。必要資金4,000万円、うち長期で3,000万円をお願いしたい」

ポイント
数字の精度より 「目的・金額・時期」 の明示が銀行を動かします。

参考記事:【徹底解説】銀行融資に特化した社外CFOサービスとは?メリットと導入の流れ

銀行担当者が喜ぶ「+2-3枚」メモの作り方

【実例紹介】融資成功の裏には必ず“準備”と“信頼”がある

なぜ2-3枚の追加メモが効く?

  • 担当者は面談後に 稟議書へ転記 するため要点がまとまっていると助かる
  • そのまま支店長や審査部に回しやすい=決裁が早い

作り方のコツ(A4横・図と表も)

  1. 粗利率の変動理由
  2. 設備投資計画表:項目・金額・効果を3列で
  3. 年間返済計画:現行借入+新規借入を一覧化
  4. 今年度の損益計画:根拠とともに
  5. 経営課題と対応策:ネガティブ要因も積極的に情報開示することが「信用」につながる

テンプレを作っておけば毎年流用できます。

提出後のスマートなフォローアップ

「節税すると融資を受けにくい」は本当なのか?
タイミングアクション目的
当日〜翌日お礼メール+PDF資料好印象&備忘
1週間以内質疑回答(あれば)担当者に“仕事のしやすさ”を提供
2〜3週間進捗確認&正式依頼稟議遅延を防ぎ融資時期を明確化

NG例

  • 「そのうち借りるかも」と曖昧にする
  • 回答を放置し1か月以上連絡なし

【まとめ】銀行との信頼を深めたい企業は当社へ!

決算書提出は “貸してください”ではなく“一緒に成長しませんか” を伝える「最高のアピールの場」です。

  • 早い提出 で信頼をつかみ、
  • 5点セット+補足メモ で担当者を楽にし、
  • 過去→現在→未来の流れ でビジョンを語る――。

「決算書の説明に自信がない」「いつ・いくら借りるかを整理したい」 と感じたら、ぜひ
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数字に“ひと言ストーリー”を添えれば、銀行はあなたの強力なパートナーになります。
私たちは、そのお手伝いを得意としています。

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この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。