銀行員が突然の飛び込み営業!その融資提案、信用して大丈夫?

銀行員が突然の飛び込み営業!その融資提案、信用して大丈夫?

銀行員が突然の飛び込み営業!その融資提案、信用して大丈夫?

この記事は、こんなシーンに心当たりがある経営者の方向けです。

  • 「いつも来ない銀行員が、急に訪ねてきた」
  • 「決算、かなり良くなりましたよね。今なら◯◯万円までプロパーでいけますよ」
  • 「しかも保証協会なし、社長個人保証も外せるかもしれません」

正直、悪い話ではなさそう。

でも同時に、

  • 本当にそんなにうまい話があるのか?
  • 今のメインバンクとの関係は悪くならないか?
  • 断ったら、次はもう声がかからないのでは?

と、モヤモヤした感情だけが残る……。

飛び込み営業の融資提案は、「チャンス」でもあり「落とし穴」にもなり得ます。

この記事では、元銀行本部審査部として2,000社以上を見てきた立場から、「その提案、受けていいのか?」を判断するための考え方と、損をしないための付き合い方をお伝えします。

この記事は約6分で読めます。

早速!この記事の要約・ポイント
  1. 飛び込み銀行員は本部の指示やノルマで営業をかけていることが多い
  2. 「今すぐプロパー融資OK」「保証なしで大丈夫」といった言葉には要注意
  3. 融資だけでなく保険・投資信託などの営業がセットで来ることもある
  4. 担当者が異動すると、話が“なかったこと”になるリスクもある
  5. とはいえ、財務が良い時期の飛び込みはチャンスでもある
  6. 判断に迷ったら、銀行出身の専門家のセカンドオピニオンを活用すべき
銀行からの「飛び込み融資提案」セカンドオピニオン受付中

飛び込みで持ち込まれた融資提案は、判断を誤ると

  • 不利な条件で長期の借入を背負ってしまう
  • メインバンクとの関係がこじれてしまう

といったリスクもあります。

ホンマル株式会社では、1,000万円〜数十億円規模までの法人融資について、

  • 提案内容(条件・金利・期間など)の妥当性チェック
  • 他行との条件比較のポイント整理
  • 今後の投資計画・資金繰りとの整合性の確認

を、元銀行審査部の視点から「セカンドオピニオン」としてお受けしています。

「銀行からこんな提案が来ているが、受けていいのか?」
と迷ったタイミングが、相談のベストタイミングです。

【ご相談・お問い合わせフォーム】から、まずはお気軽にご連絡ください。
(※具体的な資料については、この記事の最後にご案内しています)

銀行員が飛び込み営業!なぜ来るのか?

銀行融資の「裏技」とは?見えない信頼づくりが実はカギ

本部からの営業指示、そして「数字のプレッシャー」

銀行員が突然やってくるのは偶然ではありません。本部から「新規融資獲得を強化せよ」という営業指示が出ているか、担当者がノルマ達成に向けて追い込まれている状況か、どちらかがほとんどです。

特に四半期末や年度末が近づくと、飛び込み営業の件数は増える傾向にあります。

飛び込み先に選ばれやすい企業の特徴

  • 設立5年以上、売上3〜10億円規模
  • メインバンクが1行で、他行の入り込む余地がある
  • 自己資本比率が改善してきた、もしくは財務が安定

つまり、「そこそこ優良だけど、まだ囲われていない企業」は格好のターゲットなのです。

飛び込み営業の銀行員が使う“甘い言葉”には注意

銀行担当者や支店長の“頭の中”を可視化できていますか?

代表的な営業トークとその裏側

銀行員のセリフ起きがちな実態
「今すぐ融資できます」実際には審査で希望額に届かない
「プロパーで枠を作れます」条件付きだったり、保証協会利用が必要な場合も
「保証人なしでいけますよ」担保や第三者保証が後から求められることも
「金利は○%でOKです」後から社内原価などで上乗せされることも

クロスセル営業にも気をつけて

飛び込み営業の目的は融資だけではありません。

  • 法人保険(節税用)
  • 社長の個人口座の投資信託
  • 定期預金の新規作成 など

銀行としての収益を上げるための「抱き合わせ営業」がついてくることがあります。

場合によっては、融資条件の裏に「保険加入や投信購入が暗黙の前提」というケースもありえます。

営業トークは話半分に聞き、「契約内容を紙で」「社内承認の有無」などを確認する姿勢が重要です。

飛び込み営業の銀行とよくあるトラブルとその回避法

税理士やコンサルに任せきりで大丈夫?助言の質が資金調達を左右する

担当者が異動して「話が消える」

銀行では人事異動が頻繁にあります。

飛び込み営業で話を進めたものの、いざ申し込んだら担当者が異動。

「そんな話は聞いていない」と、新しい担当に言われたケースも少なくありません。

後出しで条件が変わることも

  • 金利が上がる
  • 担保を追加で求められる
  • 借入期間が短縮される

など、当初の話から条件が変わる「後出しジャンケン」が起こることがあります。

トラブルを防ぐには

  • 融資の仮提案は文書化してもらう(メール or PDF)
  • 担当者とのやり取りは議事録として保存
  • 「この条件は社内稟議を通過していますか?」と確認する

「銀行員が飛び込み営業にきた」前向きに使える“チャンス”でもある

節税&大口融資の両立を図るためのポイント

「銀行が来た=チャンスの兆し」と捉えることもできます。

銀行側がわざわざ営業に来るということは、あなたの会社が外から見て“貸しやすい”“伸びそう”と評価されている証拠でもあります。

上手に活かすには?

  1. 他行と比較する:条件を整理してセカンドオピニオンに使う
  2. 競争させる:複数行から提案を受け、好条件を引き出す
  3. キャッシュ確保を優先:今すぐ使わなくても、借入枠があること自体が会社の安定につながる

参考記事:【徹底解説】銀行融資に特化した社外CFOサービスとは?メリットと導入の流れ

【まとめ】飛び込み営業は“チャンス”にも“落とし穴”にもなる

銀行員の飛び込み営業は、

  • 外から見て「貸しやすい」「伸びそう」と評価されているサインでもありつつ、
  • 条件やタイミングを間違えると、あとで取り返しがつかない負担になる

という、表と裏の両面を持っています。

銀行を敵視する必要はまったくありませんが、営業トークだけを鵜呑みにして即決してしまうのは、正直かなり危険です。

「この条件で本当に借りていいのか?」

「今のメインバンクとの関係は、どう整理すべきか?」

こうした問いに、冷静に答えを出すためには、銀行の事情と審査プロセスを理解した“第三者の視点”があると、判断の質が一気に上がります。

飛び込み提案で迷ったら、条件を一度プロに見せる

ホンマル株式会社では、元銀行審査部出身の代表が、

  • 提案された融資条件の妥当性チェック
  • 他行との条件比較・交渉方針の整理
  • 資金繰り計画・返済計画への落とし込み

までをワンストップでサポートしています。

お問い合わせの際は、可能であれば次の資料をご用意いただけるとスムーズです。

  • 銀行から受け取った提案書・条件表・見積書など
  • 直近2〜3期分の決算書(PDFデータでOKです)
  • 今後1〜3年間の投資計画や資金ニーズ(箇条書きレベルで構いません)

これらを事前に共有いただいたうえで、オンラインもしくは面談にて

  • 「受けるべきか/見送るべきか」の判断軸
  • 条件交渉の余地があるポイント
  • 既存のメインバンクとの関係を崩さない進め方

を、客観的かつ実務的な視点でフィードバックいたします。

お問い合わせはこちら

  • 「銀行から飛び込みで提案が来ているが、どう判断すべきかわからない…」

そんなときは、一人で抱え込む前に一度ご相談ください。

文章では伝えきれないニュアンスや事情もあると思いますので、まずはラフな相談ベースでも大丈夫です。

御社の中長期的な資金戦略にとってベストな選択肢を、一緒に考えていきましょう。

参考記事:ホンマル株式会社はどんな会社? 銀行融資調達サポートと月額制「社外CFO」の実力を徹底解説

この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。