【徹底比較】高市政権と小泉政権、中小企業の資金調達に有利なのはどっち?|元銀行審査官が解説

【徹底比較】高市政権と小泉政権、中小企業の資金調達に有利なのはどっち?|元銀行審査官が解説

【徹底比較】高市政権と小泉政権、中小企業の資金調達に有利なのはどっち?|元銀行審査官が解説

この記事は 7分で読めます

2025年9月7日、石破茂首相が辞意を表明しました。

次期総裁選では複数の名前が挙がっていますが、その中で特に注目されているのが高市早苗氏と小泉進次郎氏です。

では、この二人のいずれかが総裁に選ばれ首相となった場合、中小企業の資金調達環境はどう変わるのでしょうか?

この記事では元銀行審査官の視点から、両者の政策スタンスを比較し、経営者が今から準備しておくべき戦略を解説します。

※高市政権の記事はこちらから:【中小企業必見】高市政権で資金調達に成功する5つのポイント|元銀行審査官が解説

※小泉政権の記事はこちらから:【中小企業必見】小泉政権で資金調達に成功する5つのポイント|元銀行審査官が解説

なお、本記事の内容はあくまで筆者の独断と偏見による見立てです。将来の結果を保証するものではありません。

「現時点(2025年9月7日)でこうなる可能性が高いのでは?」という視点でまとめていますので、その点ご理解のうえで読み進めていただければと思います。

早速!この記事の要約・ポイント
  1. 高市政権は「経済安保・GX・DX」を軸に幅広い産業に資金が流れる
  2. 小泉政権は「GX(脱炭素)」に集中し、GX関連企業は有利だが従来型産業は恩恵が薄い
  3. 高市政権では銀行が積極姿勢、小泉政権では補助金頼みになりやすい
  4. どちらの政権でも「補助金+融資のハイブリッド調達」は必須
  5. 経営者は「政策に合った事業計画」と「銀行が納得する返済原資」の両方を準備しておくことが大切
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第1章:高市政権の資金調達環境

高市氏は経済安全保障担当相を務めた経験を持ち、「国の根幹を守る分野」に資金を集中させる姿勢が強いと見られます。

政策の柱

  • 経済安保:半導体、エネルギー、通信、宇宙など
  • GX(グリーントランスフォーメーション):省エネ・脱炭素投資
  • DX(デジタル化):AI、ロボティクス、デジタルインフラ

資金調達への影響

  • 国策産業に沿った事業には補助金+融資の道が広がる
  • 銀行は「政策後押しのある案件」に積極的で、審査も通りやすい傾向
  • ただし、財政出動が増える分、中期的には金利上昇リスクも

つまり、高市政権は「幅広い産業にチャンス」がある環境といえます。

詳細記事: 【中小企業必見】高市政権で資金調達に成功する5つのポイント|元銀行審査官が解説

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第2章:小泉政権の資金調達環境

小泉氏は「GX(脱炭素)」を最優先課題とし、環境政策を前面に打ち出す可能性が高いです。

政策の柱

  • GX特化:再エネ、EV、脱炭素インフラ、スマート農業
  • 未来志向のキャッチコピー重視:実務設計は弱いとの声も
  • 財政健全化寄り:積極財政よりバランスを意識

資金調達への影響

  • GX関連企業には補助金拡充で追い風
  • 逆に物流・建設・製造業など従来型産業は恩恵が薄い
  • 銀行は「GX=収益化に時間がかかる」と判断し、融資は慎重
  • 結果として補助金頼みの資金調達になりやすい

つまり、小泉政権は「GXに乗れる企業は強いが、それ以外は苦戦」といえます。

詳細記事:【中小企業必見】小泉政権で資金調達に成功する5つのポイント|元銀行審査官が解説

第3章:高市 vs 小泉 比較

項目高市政権小泉政権
政策の柱経済安保・GX・DXGX(脱炭素)特化
補助金の方向性幅広く国策産業を支援GX・再エネ中心
銀行融資の姿勢国策案件に積極的GX以外は慎重姿勢
恩恵を受ける業種製造業、物流、建設、防衛関連など広いGX関連(再エネ、EV、農業系)中心
主なリスク財政負担による金利上昇エネルギーコスト増、支援の偏り

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第4章:中小企業が取るべき戦略の違い

高市政権なら

  • 「国策に沿う投資」を前面に打ち出す
  • 補助金+銀行融資のハイブリッド調達を狙う
  • 稟議資料と社長の言葉で銀行を動かす

小泉政権なら

  • GXに関連づけられる事業は全力で取り組む
  • GXと無縁なら「環境・地域貢献」を事業計画に盛り込む
  • 補助金を足掛かりに、銀行には返済原資を丁寧に説明

第5章:経営者が今から準備すべきこと

  1. 自社の事業を「どの国策テーマと結びつけられるか」を整理する
  2. 使える補助金をリストアップし、申請準備を進める
  3. 銀行向けの事業計画には「政策+返済原資」を明記する
  4. 金利やエネルギーコスト上昇を織り込んだ資金繰りシミュレーションを行う
  5. 必要なら社外CFOの力を借りて、銀行と補助金をつなぐ戦略を設計する

まとめ|高市vs小泉 資金調達に有利なのはどっち?

  • 高市政権:幅広い業種に資金調達チャンスがある
  • 小泉政権:GX分野に特化。関連企業には強い追い風

どちらに転んでも共通するのは、「銀行攻略+補助金ハイブリッド」 の重要性です。

ホンマル株式会社の役割

私たちは、元銀行本部審査官としての経験を活かし、

  • 国策に沿った事業計画づくり
  • 補助金と銀行融資を組み合わせた調達戦略
  • 銀行が納得する資料と交渉のサポート

を一気通貫でご支援しています。

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参考記事:ホンマル株式会社はどんな会社? 銀行融資調達サポートと月額制「社外CFO」の実力を徹底解説

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この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。