ノンバンクでの資金調達、待った!法人が融資を受ける前に知るべき“落とし穴”と最後の選択肢

ノンバンクでの資金調達、待った!法人が融資を受ける前に知るべき“落とし穴”と最後の選択肢

この記事は約6分で読めます。

早速!この記事の要約・ポイント
  1. ノンバンク融資は“最後の砦”。銀行から見れば「信用力が弱い」「資金繰り管理が甘い」という負のシグナルになり得る
  2. 金利・手数料・担保条件など、銀行融資とは比較にならないハイコスト & ハイリスク
  3. それでも「今月 1,000 万円不足で資金ショート」という緊急局面なら、最低限おさえるべき 4 つのチェックポイントで被害を局限化
  4. 事前の資金繰り可視化 & 融資枠確保でノンバンクを回避した実例を紹介
  5. 本業に集中するために――ホンマル株式会社の社外 CFO / 資金調達サポートを活用し、“事後の百手”を回避

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私たちは、1,000万円以上〜最大100億円規模の大口融資調達の豊富なノウハウを持っており、元銀行員の視点から、銀行との交渉や書類作成を徹底的にサポートします。

特に、大口融資の調達においては、細かな計画や銀行への信頼性のアピールが不可欠です。

当社では、銀行融資審査のプロフェッショナルが、企業の財務状況や事業計画をしっかりと分析し、最適な形で銀行へアプローチするお手伝いをいたします。

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第1章 そもそもノンバンクとは?——定義と銀行との根本的な違い

銀行融資の「裏技」とは?見えない信頼づくりが実はカギ

01|ノンバンクの定義

  • 預金機能を持たず、貸付業務に特化した金融機関
  • 代表例:ビジネスローン会社、リース会社、商工ローン、ファクタリング会社、クレジットカード会社のキャッシング部門 など

02|銀行とノンバンクの違い

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観点銀行ノンバンク
資金源預金(低コスト)社債・借入(高コスト)
金利帯0.5〜3.0%前後8〜18%超が一般的
返済スパン3〜10年中心6ヵ月〜3年中心
審査軸財務三表・事業計画・担保評価返済原資より担保・保証・手数料重視
審査スピード1〜8週間最短即日〜1週間

結論:ノンバンクは「金利が高い」「条件が厳しい」代わりに「スピードが速い」だけ

この“速さ”をどう捉えるかが経営判断の分水嶺になります。

過去の関連記事:【経営者必見】「事前の一手は、事後の百手に勝る」ーー元銀行員が語る“経営判断の質”を高める思考とは?

第2章 法人がノンバンクを使うべきではない3つの理由

銀行担当者や支店長の“頭の中”を可視化できていますか?

01|金利・手数料が高すぎる

  • 実質年率 10〜18%はザラ。
  • 返済総額は銀行融資の 2〜3 倍になることも珍しくない。
  • 返済不能に陥った際の遅延損害金も 20%近いケースがある。

02|資金繰りリスクが跳ね上がる

  • 返済期間が短い=月々の元金返済負担が重い
  • 「借り換え続けないと回らない」自転車操業化の典型ルート

03|銀行格付けに悪影響

  • 銀行は信用情報(CRIN / CIC 等)でノンバンク借入を把握
  • 「資金繰りが逼迫している」と評価され、追加融資が難化
  • 結果、ますますノンバンク依存が進む負のスパイラル

第3章 それでも「今月 1,000 万円足りない!」時の“最低限守る 4 つのポイント”

税理士やコンサルに任せきりで大丈夫?助言の質が資金調達を左右する

ノンバンク利用は例外中の例外。この章は“どうしても”のバックストップです。

01|登録貸金業者か確認

  • 金融庁/各都道府県の登録番号をサイト・契約書で必ずチェック
  • 「登録貸金業者コード」を確認し、未登録業者は即除外

参考:金融庁/登録貸金業者情報検索サービス

02|実質年率・遅延損害金を把握

  • 表面金利だけでなく実質年率(手数料込)を算出
  • 遅延損害金が 20%近い場合、延滞=破綻と覚悟する

03|借入期間は最短・金額は必要最小限

  • 「当座をしのぐ分だけ」に徹する
  • 余裕枠を含めて借りると、返済の重さが倍増

04|銀行への“事前相談”を忘れない

  • 事後報告は信用毀損の致命打
  • ノンバンク利用が不可避になりそうな時点で、メインバンクに事情説明し、将来の借換えプランを共有しておく。

参考記事:銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる

第4章 “事前の一手”でノンバンクを回避した実例

節税&大口融資の両立を図るためのポイント

〔実例は業種・金額を抽象化し、守秘義務に配慮してあります〕

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項目Before(相談前)After(当社支援後)
資金繰り見通し月次管理なし、2週間先の資金不足をノンバンクで補填予定6ヵ月ローリング資金繰り表を作成
調達手段ノンバンク 1,000 万円(実質年率 14%)を検討銀行短期融資枠 3,000 万円確保(金利 1.5%)
格付影響D ランク想定Cランク程度に改善
経営者の負担“1年で返済できるか”の不安大余裕資金を確保し本業へ集中

参考記事:【徹底解説】銀行融資に特化した社外CFOサービスとは?メリットと導入の流れ

第5章 まとめ —— “社外 CFO”という選択肢

ノンバンク融資は「高コスト」かつ「銀行格付け悪化」を招く最終手段

  • 緊急時にどうしても利用するなら、、、
  • 登録業者チェック
  • 実質年率確認
  • 最短・最少借入
  • 銀行への事前相談

しかし最重要なのは、“事前の一手”でノンバンク自体を回避すること

ホンマル株式会社では

  • 6〜12ヵ月の資金繰りロードマップ作成
  • 銀行目線での融資ストラクチャリング
  • 社外 CFO として定例モニタリング
    を通じ、経営者が本業に集中できる環境を支援いたします。

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この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。