
【銀行から融資の連絡がない…】元銀行審査官が「待つべきか・動くべきか」を解説
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「銀行に融資を申し込んだのに、もう2週間、3週間以上も連絡がない…」
こんな状況になると、
- 「うち、やっぱりダメだったのかな?」
- 「でも“ダメです”とも言われていないし…」
- 「このまま待っていていいの?それとも他の銀行に動くべき?」
と、モヤモヤした不安が続きますよね。
大手銀行の本部審査部門で2,000社以上の融資案件を見ていた立場からお伝えすると――
- 数日〜1週間連絡がないのは、現場ではよくある
- ただし、2週間以上まったく音沙汰がないのは“普通ではない状態”
- そのまま放置すると、審査が止まっていた・保証協会の期限が切れていたなど、シャレにならない事態も起こり得ます
この記事では、
- 銀行から融資の連絡がないときに考えられる「銀行側の事情」
- 「何週間なら様子見OK/どこからが要注意ラインか」
- 実務で使える催促メールのテンプレートと、今すぐできる対処法
を、元銀行審査官の視点で整理してお伝えします。
- 連絡ゼロのまま2週間を超えたら「要注意ゾーン」
→「忙しいだけ」の可能性もありますが、放置・ミス・判断保留など、何かしら詰まっているサイン。 - 銀行から連絡がない主な理由は、
①審査が難航 ②担当者の失念・ミス ③社内フローや担当者の経験不足の3パターン。 - 対策のキモは、
「待たない」「受け身にならない」。
具体的には「こまめな進捗確認」「資料不備の解消」「結論期限の共有」「複数行での打診」など。 - 「このまま待つべきか、他行に動くべきか」の判断に迷うなら
元審査側のプロに一度見てもらった方が、結果的にリスクが小さいケースも多い。
大口融資で「連絡がこない…」状態なら、一度ご相談ください
もし、今まさにこんな状況でお困りなら――
- 数千万円〜数億円規模の融資を申し込んだが、2週間以上連絡がない
- 担当者に聞いても「本部に確認中でして…」としか言われず、次の一手が分からない
- 「この銀行を信じて待つべきか」「別の銀行も動かすべきか」判断できない
ということであれば、いったん 第三者の冷静な視点 を入れたほうが安全です。
ホンマル株式会社では、1,000万円以上〜最大100億円規模の大口融資案件 について、
- 今の審査状況が「銀行側からどう見えているか」
- いつまで待ち・どこから“待つのをやめて動くべきか”
- 他行への並行打診や、条件見直しの余地があるか
などを、元銀行本部審査の視点で整理する初回相談 を行っています。
「このまま待っていて大丈夫か?」
「銀行をどう“動かす”べきか?」
とお悩みでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
銀行から融資の連絡がないことは多い?

連絡の遅延は日常茶飯事…でも2週間以上は要注意
最初にお伝えしておくと、
「融資を申し込んだのに数日〜1週間ほど連絡がない」
というのは、銀行の現場では かなり“よくあること” です。
銀行員は、
- ひとり当たり 30社〜100社以上の企業 を担当していることも珍しくなく、
- 日々のルーチン業務や社内会議、訪問や面談もある
ので、どうしても 案件の優先順位付け が発生します。
その結果として
- 「他の案件を処理していて、あなたの案件が後回し」
- 「支店長や本部の決裁待ちで、自分からは連絡しづらい」
といった事情で、数日〜1週間程度のラグが生まれるのは、正直なところ“日常風景”です。
一方で、2週間を超えても何の連絡もない 場合は話が別です。
- 担当者の失念・ミス
- 支店内で稟議が止まっている
- 「通すべきか、断るべきか」で判断を先送りしている
など、何かしら案件が「宙ぶらりん」になっている可能性が高くなります。
実例:2ヶ月以上音沙汰なし → 保証協会の審査期限切れ
実際にあったケースをご紹介します。
ある経営者の方は、保証協会付きの運転資金を申し込んだものの、
- 2ヶ月以上、銀行から具体的な連絡がなく、
- 「そのうち連絡が来るだろう」と待ち続けた結果、
- 気づいたときには、保証協会の審査期限が切れてしまっていた
という事態になっていました。
原因はシンプルで、
- 担当者が保証協会への申込み手続きを後回しにし、
- 稟議書を支店長へ回すタイミングもずれ込み、
- 結果として、保証協会側の期限に間に合わなかった
という 完全に銀行側の不手際 です。
銀行も人が動かしている組織なので、どうしても
- ルーズな担当者
- 経験が浅く段取りが分からない担当者
に当たってしまうことがあります。
「銀行がやることだから大丈夫だろう」と 丸投げしすぎるリスク は、頭の片隅に置いておいていただきたいポイントです。
おすすめ記事:ホンマル株式会社はどんな会社? 銀行融資調達サポートと月額制「社外CFO」の実力を徹底解説
銀行が融資の連絡をするまでの期間はどれくらい?

一般的な審査期間の目安
銀行融資の審査期間は
- 融資の種類
- 金額
- 担保の有無
- 本部審査の要否
によって大きく変わりますが、ざっくりとした目安は以下の通りです。
- 簡易な運転資金・短期資金
→ 早ければ 1〜2週間程度 - 本部審査が必要な大口設備資金(数億円レベル)
→ 4週間前後〜それ以上 かかることも
特に、土地・建物・大型設備などを絡めた案件では、
- 支店レベルの判断だけでなく
- 本部審査部門の承認
が必要になるため、どうしても期間は長くなります。
一方で、信用保証協会付き融資の場合、
- 通常は遅くとも 1ヶ月前後 には結果が出るのが一般的です。
- ただし、これは「銀行が保証協会にきちんと申請を出している」ことが前提。
銀行側が申請書を 机の上に置きっぱなしにしていれば、審査はいつまでたっても始まりません。
「本部に出す前」に時間がかかるパターン
銀行の審査フローはざっくり以下のようなイメージです。
- 担当者によるヒアリング・資料収集
- 支店内決裁(課長・支店長)
- 本部審査部での審査
- 結果連絡(可否・条件など)
このうち、実務上よく詰まるのが ②の支店内決裁の段階 です。
- 支店長が多忙で、机の上に稟議書が積み上がっている
- 担当者が「もう少し資料がほしい」と感じつつ、追加依頼を後回しにしている
- 人事異動の時期で、担当者の引き継ぎに手間取り、案件が宙に浮く
こうした要因が重なると、本部に上げる前の段階で1〜2週間“空白の時間”が生まれます。
おすすめ記事:注意!悪徳コンサルに惑わされない融資・資金調達コンサル会社の選び方
銀行から融資の連絡がない3つの理由

① 審査が難航している・グレーゾーンで止まっている
融資可否の判断が「白」でも「黒」でもなく、グレーゾーン にあるとき、銀行側の動きは鈍くなります。
例えば、
- 直近決算が赤字、もしくは赤字が続いている
- 自己資本比率が低く、債務超過に近い
- 新規事業の計画に「実現性」「確度」を感じにくい
といった懸念材料があると、
「どうやって通すか」
「どこまで条件を付ければリスクが取れるか」
を、担当者や審査部があれこれ考えている状態になりがちです。
明確に「不可」という材料はないが、積極的にGOを出しづらい。
そんなとき、どうしても 判断を先送りしたくなる心理 が働きます。
おすすめ記事: 赤字決算でも資金調達は可能?赤字でも資金調達する方法!
② 担当者の失念・ミス
正直な話として、
「担当者が忙しさに紛れて、優先順位を下げてしまっている」
というパターンも現実にあります。
- 資料に不備があるが、企業側に「これが足りません」と伝え忘れている
- 保証協会への申請を出しそびれたまま、日々の業務に追われている
- 稟議書を作りかけで止めてしまい、そのまま別案件を優先している
など、「人間だな…」というミスで 数週間単位のロス が発生することも珍しくありません。
先ほどご紹介した 保証協会の期限切れ のケースも、まさにこの典型です。
これは稀なケースのように思われるかもしれませんが、意外と起きるトラブルでもあります。
③ 銀行内のルールが曖昧 or 担当者が慣れていない
特に
- 若手の担当者
- 異動してきてまだ日が浅い担当者
にありがちなのが、
「社内ルールを十分理解していない」
「稟議書の書き方・回し方が分からない」
がゆえに、案件がストップしてしまうパターン です。
- 上司への相談が後手に回る
- 決裁ルートが分からず、とりあえず自分の中で抱え込んでしまう
- 人事異動のタイミングで、うまく引き継がれないまま案件が宙に浮く
こうしたケースでは、銀行側としても「悪気はない」ものの、結果として企業側には一切情報が降りてこないという状況になりがちです。
おすすめ記事:資金調達(=融資)代行業者をお探しなら|大口融資調達サポートへご相談ください!
銀行から融資の連絡がないときにできる6つの対処法

ここからは、「連絡が来ない」ときに経営者側でできる 具体的な行動 を整理します。
キーワードは、
「待たない」「受け身にならない」
です。
01 | 2週間以上音沙汰がなければ、遠慮なく催促する
まず大前提として、
「銀行員を信用しすぎない」
ことも大事です。
もちろん敵視する必要は全くありませんが、
- 多忙な銀行員にとって、“黙って待ってくれる会社” はどうしても後回しになりがち
という現実はあります。
- 1週間経過:軽い進捗確認
申込から1週間経っても全く連絡がない場合は、
・電話またはメールで、「進捗確認+資料不備の有無」の確認を一度入れておくと安心です。 - 2週間経過:要注意ライン。必ず連絡を入れる
2週間を越えて連絡ゼロの場合は、「忙しいだけ」と片付けるにはやや長い期間です。
ここからは、メールで状況確認 → その後、電話でフォロー
という二段構えで動きましょう。
コピペOK|進捗確認メールのテンプレート
そのまま使える形でテンプレートを置いておきます。
件名:融資申込みの進捗確認のお願い(◯◯株式会社)
◯◯銀行 ◯◯支店
◯◯様いつもお世話になっております。
◯◯株式会社の◯◯です。先日ご相談させていただきました、
「◯◯資金(◯◯のご用途)のご融資」の件につきまして、
その後の進捗状況はいかがでしょうか。もし、追加でご提出した方がよい資料や、
ご確認事項などございましたら、
すぐに対応させていただきますので、
お手数ですがお知らせいただけますと幸いです。お忙しいところ恐れ入りますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。ーーーーーーーーーー
◯◯株式会社
代表取締役 ◯◯ ◯◯
電話:XXX-XXXX-XXXX
メール:XXXX@XXXX
ーーーーーーーーーー
ポイントは、
- 「責める」のではなく、“こちらはいつでも動けますよ”という姿勢を見せること
- 記録として残るメールを基本にし、必要に応じて電話で追いかけること
です。
02 | 資料不備や追加書類の有無をこまめに確認する
融資審査は、資料の質と量でスピードが大きく変わります。
- 決算書・試算表が古い
- 事業計画がざっくりしすぎている
- 担保物件の評価資料が足りない
などが理由で、支店内で止まっているケース も非常に多いです。
例えば、次のような点はあらためてチェックしてみてください。
- 決算書・直近試算表は最新のものか?
- 事業計画書は、「数字」と「ストーリー」が整理されているか?
- 担保不動産があれば、固定資産税評価証明書などを準備しているか?
- 運転資金であれば、「どの支払いにいくら充当するか」が説明できるか?
そして担当者には、
「もし資料の不足や、追加であった方が良いものがあれば遠慮なく教えてください」
と こちらから言っておく と、銀行側も資料依頼を出しやすくなります。
参考記事:【完全ガイド】銀行が評価する事業計画書の作り方と融資獲得のコツ
03 | 「結論が欲しい期限」を最初に伝えておく
融資の申し込み時点で、
- 「いつまでに判断してほしいか」
- 「なぜその期限なのか」
を はっきり共有しておく ことも、実務では非常に有効です。
例としては、
- 「この設備は◯月中に発注しないと年度内に間に合わない」
- 「この不動産は△月までに取得を決めないと、契約が白紙になる」
といった、具体的なデッドライン を伝えるイメージです。
こうしておくと、
- 担当者側も、「この案件は◯日までに結論を出さないといけない」と認識できる
- 支店長や本部審査部に稟議を上げる際も、「◯月末までに回答が必要な案件」としてプッシュしやすい
というメリットがあります。
04 | 担当者一人に任せきりにせず、キーパーソンとも接点を持つ
担当者が、
- 若手で経験が浅い
- もともと融資畑ではない
といった場合、担当者一人に任せきりにするのはリスクです。
可能であれば、
- 支店長
- 融資課長・次席
といった キーパーソンとも顔をつないでおくことをおすすめします。
- 支店長が営業畑なのか、審査畑なのか
- 課長・次席がどの程度、自社の案件の内容を理解しているか
を把握しておけると、万が一、担当者がボールを落としかけても、
「支店長にも一度お話しさせていただいた案件なんですが…」
と、別ルートからボールを拾い直すことができます。
銀行員の心理としても、
「自分の上司も知っている案件を放置する」
のは、なかなかやりづらいものです。
複数人に案件を“認識してもらう”こと自体が、リスク分散になります。
05 | 1行に固執せず、複数行への打診も検討する
1行だけに申し込んでいる状態で、しかもその1行から連絡がない…
というのは、経営者側からするとかなり危うい状態です。
もちろん、
- 「相見積もり」をあまり好まない銀行
- メインバンクを大事にしたいという思い
など、事情はあると思います。
それでも、数千万円〜数億円レベルの大口案件 であれば、
- メインバンク
- 準メイン候補の銀行
- 信用金庫・信用組合 など
2〜3行程度は候補を持っておく方が、トータルでは安全です。
- 1行に断られても、別の行で条件が出る可能性がある
- 条件面(期間・金利・担保など)の比較もしやすくなる
という意味で、
「1行を信じて待ち続けるより、複数行で冷静に比較する」
というスタンスの方が、長期的には有利になることも多いです。
参考記事:複数銀行に同時打診して好条件を引き出す!事業性融資の「攻略法」と「失敗回避ポイント」
06 | 専門家に相談し、“銀行語”を翻訳してもらう
- 顧問税理士が融資にあまり詳しくない
- 社内に銀行折衝の経験を持つ人材がいない
という場合は、外部の融資コンサルタントや社外CFOの力を借りるのも一つの選択肢です。
プロに入ってもらうことで、
- 銀行側が本当は何を懸念しているのか
- どの資料・どの説明が足りていないのか
- そもそも、その銀行の「土俵選び」が合っているのか
を、銀行側のロジックで整理し直すことができます。
結果として、
- 審査スピードが速くなる
- 条件(期間・金利・担保など)が改善される
- 「断られた後」のリカバリープランも含めて設計できる
など、“お金を借りるプロセス”そのものがスムーズになることも少なくありません。
参考記事:大口融資で失敗しないために──ホンマル株式会社が実践する“常識外”のアプローチとは?
【まとめ】銀行からの融資連絡…「待つか・動くか迷う」ときは、プロの目線を入れて判断しよう

銀行から融資の連絡がないと、不安になるのは当然です。
ただし、ただ不安がるだけでは状況は変わりません。
ここまでの内容を、あらためて整理すると…
- 2週間連絡ゼロは「要注意サイン」
→ 遠慮せず、進捗確認の連絡を入れる。 - 資料不備や追加資料の有無を、こちらから確認
→ 「何か足りないものがあれば遠慮なく教えてください」と伝えておく。 - 「結論が欲しい期限」を共有し、担当者以外のキーパーソンにも案件を認識してもらう
→ 支店長・課長とも接点を持っておくとリスク分散になる。 - 1行だけに賭けない。複数行・保証協会ルートも視野に入れる
→ 選択肢があるほど、交渉力と安心感が増す。 - 必要に応じて、融資の専門家に相談する
→ 「待つべきか・動くべきか」「どこをどう直せば通りやすくなるか」を第三者の視点で確認してもらう。
融資で「連絡がこない…」とお困りの方へ
特に、
- 設備投資や新規事業で 1,000万円〜数億円規模の資金が必要
- 年商1億円以上の中小企業で、今後も銀行との付き合いが続いていく
- 運送業・倉庫業・建設業・製造業・不動産業など、資金需要が大きい業種
といった企業にとって、今回のような
「銀行から連絡がない」
という状況は、単発の悩みではなく、“これからも何度か遭遇するイベント” です。
ホンマル株式会社では、
- 地方銀行・本部審査で 2,000社以上の融資審査を担当してきた元銀行審査官
- 1,000万円〜数十億円規模の大口融資調達サポート
- 事業計画・財務資料・資金繰り計画まで含めたトータルサポート
を通じて、
「この案件、待つべきか?動くべきか?」
「銀行にどう説明すれば“通りやすい案件”になるか?」
を一緒に整理し、“今すぐやるべき3ステップ” まで落とし込んだうえで銀行対応に臨んでいただくことを大切にしています。
お問い合わせはこちら
- メール:muramatsu@honmaru.jp
- お問い合わせフォーム:こちらから
「担当者が全然連絡をくれない…」
「この案件、本当にこの銀行に任せていいのか不安…」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
元銀行本部審査 × 大口融資の現場経験をもとに、御社にとってベストな一手を一緒に考えさせていただきます。
元銀行員×融資審査の中枢にて2,000社以上の企業融資を担当してきたプロが、融資調達のサポートします。
特に1,000万円〜数億円規模の高額融資調達に強みを持ち、豊富な経験と知識を活かして、銀行との交渉や資料作成をサポート。
スムーズに、より好条件の融資調達を果たします。

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元大手銀行×融資審査部にて2,000社以上の融資に携わった
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