【チェックリスト有】資金調達に戦略は必要?金融のプロが徹底解説!

資金調達に戦略は必要?金融のプロが徹底解説!

【チェックリスト有】資金調達に戦略は必要?
金融のプロが徹底解説!資金調達に戦略は必要?
金融のプロが徹底解説!

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早速!この記事の要約・ポイント
  1. 銀行融資は“お願い”じゃなく、“交渉”。だからこそ戦略が必要
  2. 資金調達は、「困ったとき」ではなく「余裕のあるとき」にこそ始めるべき
  3. 成功のカギは「事業のストーリー」と「数字の説得力」の両輪
  4. 銀行とのコミュニケーションにもコツがある(雑談が意外と大事!?)
  5. 銀行の“ウラ側”を知るプロに相談すれば、ムダな遠回りをしなくて済む

資金調達に戦略が必要な理由とは?

銀行融資の「裏技」とは?見えない信頼づくりが実はカギ

「銀行は敵」でも「味方」でもない

多くの経営者が誤解しがちですが、銀行はあなたの会社に「お金を貸したい存在」ではありません。
かといって「できるだけ貸したくない存在」でもありません。

銀行が本当に求めているのは、
“貸してもきちんと返してくれる安心できる企業”です。

つまり、貸すかどうかの判断材料として、

  • 「この会社なら返ってきそう」
  • 「成長しそう」
  • 「情報開示も丁寧だし、付き合いやすい」

そんな印象を持たせられるかどうかが勝負の分かれ目です。

そのために必要なのが、“戦略”なんですよね。

「戦略」とはなにか?ざっくり言うと…

ここでいう「戦略」とは、難しいマーケティング理論ではありません。

もっとシンプルに言うと、
「いつ、誰に、どんな内容で、どんな順序で伝えるかを設計すること」です。

例えば、こんな違いがあるだけで結果は大きく変わります。

よくある失敗例戦略的なアプローチ
突然、資金繰りが苦しいからと銀行に相談半年前から、計画的に「こういう投資をしたい」と相談開始
資金使途がふんわりしている設備投資の内容・収益予測・回収期間まで説明できる
月次試算表が遅れて提出される月次試算表+資金繰り表を事前にまとめて渡す

こうした“違い”が、融資額、金利、借入期間、保証条件すべてに影響してくるんです。

“いい会社”より“準備してる会社”が評価される世界

銀行にとってリスクが低いのは、「業績が良い会社」ではなく「情報をしっかり出す会社」。

実際に私が審査していたときも、少し赤字でも、事業のストーリーや見通しを丁寧に説明してくれる会社は、本部の承認が下りやすかったです。

逆に、

  • 「利益は出てるけど、社長が口下手で説明できない」
  • 「数字も資料も曖昧」

という会社は、審査で止まることも多々…。

準備は、とても大事です。

過去の関連記事:
【経営者必見】
「事前の一手は、事後の百手に勝る」ーー元銀行員が語る“経営判断の質”を高める思考とは?

戦略的資金調達を実現するためのステップ

「節税すると融資を受けにくい」は本当なのか?

「戦略って言っても、どうやって立てればいいの?」

そんな声にお応えして、具体的なステップをご紹介します!

ステップ①:資金調達の目的を“数字とセット”で明確にする

たとえば、こんな会話、銀行ではよくあります。

銀行員:「何に使う資金ですか?」
社長:「まぁ今後のために…余裕を持たせたいというか…」

これは絶対にNGです。

「新工場の建設費で●●万円、そのうち●●万円は機械設備」
「人員増加により●月以降の人件費が月●●万円増加する予定」

こうした“数字の伴った説明”があって初めて、銀行は融資の是非を判断できます。

ステップ②:使途と返済の筋道を示す(←とっても大事)

銀行は「使ったお金がどう回収されて、どう返済されるのか」を見ています。

言い換えれば、

“借りたらどうなるか”より“借りたあとどう返せるのか”を一番気にしている

ということ。

事業計画書、資金繰り表、収益シミュレーション…。

このあたりはプロと一緒に作ると、格段に説得力が増します。

ステップ③:「どの銀行に、いつ、どう伝えるか」を設計する

ここ、実は見落とされがち。

たとえば、

  • 同じ内容でも、「〇月」は決算前で支店が消極的
  • 地銀Aは営業店判断が強く、地銀Bは本部審査が厳しい
  • 支店長が変わったばかりで、判断に慎重になっている

こういう“銀行側の事情”を知らずに動くと、せっかく良い事業でも通りません。

➡️ 関連記事:【融資が通る社長はここが違う】銀行に「信頼される社長」と「警戒される社長」の決定的な差

銀行融資で失敗しないための戦略とは?

税理士やコンサルに任せきりで大丈夫?助言の質が資金調達を左右する

よくあるNGパターン、実はみんなやってるかも…

  • 「銀行に行ったけど、あっさり断られた」
  • 「支店長が変わったら急に冷たくなった」
  • 「“検討します”って言われたきり、音沙汰なし」

…こんな経験、ありませんか?

実はこれ、銀行が悪いわけでも、あなたの会社が悪いわけでもなく、

ちょっとした準備不足やコミュニケーションミスが原因だったりします。

NGパターンあるある集(でも実際に多い)

状況銀行員の心の声
書類が出てこない「この会社、大丈夫かな…?」
資金の使い道がぼんやり「リスクが高いな」
担当者が変わった後に疎遠「この会社、関係性が薄い…優先順位下げよう」

じゃあ、どうすれば?

以下3つのポイントを押さえるだけで、
“銀行からの見え方”は一気に変わります。

① “定期報告”で信頼関係を積み上げる

半年に1回、簡単な業況報告を銀行に出しているだけで、「おっ、この会社ちゃんとしてるな」と思ってもらえます。

実際、私が本部審査にいた頃も、この“こまめな報告”をしていた会社は通りやすかったです。

② 雑談力も大事。数字だけじゃなく“人間力”

これ、地味に大事です。
銀行員も人間です。

社長の人柄がわかると「この人になら貸しても大丈夫」と思えます。
業績に大差がなくても、「話しやすい社長の会社」って、やっぱり応援したくなるんです。

③ 突発ではなく“事前相談”が勝負を分ける

「借りたいときに相談」では遅いです。
“半年先の資金調達”を見据えて、今から銀行に話しておく
これが、成功している経営者がやっている“地味だけど強い戦略”です。

✅ 詳しく知りたい方は当社YouTubeチャンネルでも解説中! 📺【元銀行審査官ムラマツ|銀行攻略ラボ】

参考記事:銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる

資金調達戦略の事例:成功と失敗の分かれ道

資金調達を外部のプロに依頼するメリット3つ

ここでは、事例(多少中身を修正しています)をご紹介します。
どちらも、会社の中身は悪くないのに、戦略次第で結果が大きく違う例です。

【成功例】製造業A社(年商9億)

  • 課題: 既存の借入とは別に、新ライン増設で2億円必要
  • 戦略: 半年前から事業計画書&試算表をもとに、銀行と“共犯関係”を作る

当社のサポートで、収支予測や採算ラインをシミュレーションし、銀行目線の説明ができる資料を揃えました。

結果、当初1億円の融資予定が「いける!」と判断され、満額の2億円まで枠が拡大。

金利も当初より0.2%引き下げ、保証料なしのプロパーで通過!

【失敗例】建設業B社(年商6億)

  • 課題: 売上急減で一時的な資金ショート
  • 戦略: なし(突発的に銀行へ駆け込み)

月次試算表も不十分、資金使途も曖昧、口頭説明もざっくり。

結果、どの金融機関にも通らず、ノンバンクに頼る羽目に。

その後、金利負担が重くなり、資金繰りに継続的なダメージ…。

やっぱり、“事前の一手”がモノを言う

資金調達は、「困ってから考えるもの」ではなく、「困る前から動くもの」です。

攻めの一手を打てるかどうかで、会社の未来が本当に変わってきます。

まさに当社代表の座右の銘「事前の一手は、事後の百手に勝る」です。

※関連記事:【経営者必見】「事前の一手は、事後の百手に勝る」ーー元銀行員が語る“経営判断の質”を高める思考とは?

専門家に相談するメリットとその活用方法

当社:「大口融資調達サポート」ができること

顧問税理士だけじゃ難しい理由

多くの経営者は、資金調達も税理士に相談していますよね。
もちろん、それ自体は悪くありません。

でも――

税理士は「税の専門家」であって、「銀行交渉のプロ」ではないのです。

  • 銀行に何を見せればウケが良いか?
  • どの順番で資料を出せば通りやすいか?
  • 本部審査に回ったとき、どう通すか?

これらは、銀行実務の中で審査をしてきた人間にしかわからない部分がたくさんあります。

ホンマル株式会社に相談するメリット

当社では、以下のようなサポートが可能です。

  • 銀行に“響く”資料を一緒に作成(事業計画書・資金繰り表など)
  • 支店長・本部審査を意識したコミュニケーション設計
  • 経営者の思いを“銀行の言語”に翻訳して伝えるサポート
  • 必要に応じて、銀行同席も対応(交渉支援)

とくに年商3億円以上の中堅企業には、「社外CFO」のような立ち位置で、中長期的な財務戦略を一緒に描くことも多いです。

※参考記事1:ホンマル株式会社はどんな会社? 銀行融資調達サポートと月額制「社外CFO」の実力を徹底解説

※参考記事2: 【税理士とCFOの違い】「顧問税理士に聞いても答えがこない…」——財務戦略の相談先、間違っていませんか?

【まとめ】資金調達に悩むなら、プロと一緒に“攻めの戦略”を立てよう。まずはお気軽にホンマル株式会社|大口融資調達サポートへご相談ください!

繰り返しますが、資金調達は「戦略」です。
なんとなくお願いするのではなく、設計して仕掛けるものです。

銀行は敵ではありません。
でも、“素のまま”でぶつかっても、なかなか思い通りにはいきません。

だからこそ――

  • 「銀行の中で何が起きているのか」
  • 「どう伝えれば心が動くのか」

その答えを知っている“元銀行員(しかも元審査官)のプロ”と一緒に動くことで、
資金調達はもっとスマートに、もっと有利に進めることができるのです。

最後に、戦略的資金調達のためのチェックリストのダウンロードはこちら

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  • 「ちょっと相談してみたい」
  • 「うちも戦略的に資金調達できるかな?」

そんな方は、ぜひ以下からお問い合わせください。

  • ✅ 対応地域:全国OK(Zoom・電話対応可能)
  • ✅ 推奨の対象企業:年商3億円以上、設立5年以上の中小企業さま(もちろん年商規模が3億円でも可能です)
  • ✅ 得意分野:運送業・建設業・製造業・卸売業・不動産業 etc.

【無料相談はこちら】👉 https://www.honmaru.jp/contact/

【税理士とCFOの違いこちら】👉 https://www.honmaru.jp/cfo-vs-tax-accountant/

【YouTubeはこちら】👉 https://www.youtube.com/@muramatsu-bank

この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。