【決算書は“銀行へのラブレター”だ】信頼を勝ち取る会社がやっている“たった3つ”の習慣

【決算書は“銀行へのラブレター”だ】信頼を勝ち取る会社がやっている“たった3つ”の習慣

【決算書は“銀行へのラブレター”だ】信頼を勝ち取る会社がやっている“たった3つ”の習慣

この記事は約6分で読めます。

早速!この記事の要約・ポイント
  1. 銀行が決算書で本当に見ているのは「数字」ではなく「経営者の姿勢」
  2. 決算書を“信用構築の武器”に変える3つの習慣を解説
  3. 「補足資料を添える」「銀行向けに整形する」「対話ツール化する」
  4. 社外CFO(最高財務責任者)は“数字を翻訳して信頼に変える”プロフェッショナル
  5. 決算後の“ひと手間”が、次回の融資条件を左右する

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当社では、銀行融資審査のプロフェッショナルが、企業の財務状況や事業計画をしっかりと分析し、最適な形で銀行へアプローチするお手伝いをいたします。

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導入──決算書は「融資の書類」ではなく「信用の告白文」

銀行融資の「裏技」とは?見えない信頼づくりが実はカギ

「決算書を税理士がまとめて、そのまま銀行へ提出して終わり」

多くの中小企業ではこれが通例です。

しかし、元銀行審査官として断言します。
決算書は“企業から銀行へのラブレター”です。

その中には

  • 数字に込められた経営判断
  • 経営者の誠実さ
  • 事業の成長ストーリー

が映し出されています。

銀行が“読んでくれるか”ではなく、“読ませる努力”をしているか。
ここに、銀行との信頼関係を築ける企業と、そうでない企業の差が生まれます。

今回は、銀行が読みたくなる決算書に共通する「3つの習慣」をお伝えします。

過去の関連記事:銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる

銀行が決算書で見ている“ホンネ”のポイントとは?

銀行担当者や支店長の“頭の中”を可視化できていますか?

銀行員が決算書で見るのは「決算書」そのものではなく、その裏にある経営の意思です。

以下の観点が特に重要です。

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チェック項目銀行が読み取ろうとしていること
売上・利益の推移業績が安定しているか。波があるなら理由を説明できるか?
自己資本比率財務体力・持続可能性。赤字が続いていないか?
流動比率・手元資金残高短期返済能力。資金繰りに無理はないか?
借入の推移と構成借入に依存しすぎていないか。新規融資に上乗せできる余地は?

つまり、銀行は決算書を「企業の信頼力を測るモノサシ」として見ています。

だからこそ、“数字の背景”まで伝える工夫が重要です。

信頼を勝ち取る“決算活用の3つの習慣”とは?

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01|決算書に「補足説明資料」を添える習慣

単なる数字ではなく、「理由」と「対応策」を整理しましょう。

2〜3枚でもいいです。とにかく補足説明資料を口頭ではなく、資料として添えることが大事です。

  • 売上・利益の変動要因や、今期の戦略、来期の方向性などを2~3枚に整理
  • 税理士任せの無機質な数字では伝わらない“経営者の想い”を補完する
  • 例えば:
    • 売上が減った理由と、その対応策
    • 利益率改善の取り組みと結果
    • 新規事業の初期投資による赤字の説明 など

これだけで銀行は「説明責任を果たす会社」と評価します。

決算書に“ストーリー”を添えるだけで印象が劇的に変わります。

参考記事:銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる

02| “金融機関向けのPL・BS整形”を意識する習慣

  • 税金対策で戦略的に利益を圧縮した場合、銀行には“別の姿”で説明が必要です
  • 銀行は「実質的な稼ぐ力」を重視しており、
    • 交際費・代表給与・短期償却などの調整後営業利益
    • 実質自己資本比率の再計算 
      などを提示すると、格段に理解が深まります。

財務資料を“戦略的に翻訳”して見せる力=銀行との信頼構築の基盤になります。

03|決算書を“提出”ではなく“対話の材料”にする習慣

  • 決算が出たら、すぐに銀行へ自分から面談アポを取る
  • 「提出」ではなく「説明」することで、銀行担当者の印象が大きく変わる
  • 実際、銀行内部では「数字を説明できる社長=“安心感がある”」と評価される
  • 結果的に次回融資の際にも前向きな提案が得られるケースが多いのです。

融資の審査は、資料の厚さより“対話の深さ”で決まります。

社外CFOは“決算を信頼に変える翻訳者”

節税&大口融資の両立を図るためのポイント

こうした取り組みを経営者一人で行うのは難しいのが現実です。

そこで力を発揮するのが「社外CFO(財務顧問:Chief Financial Officer)」です。

社外CFOは、

  • 決算説明資料の作成
  • 金融機関向け財務整理
  • 銀行面談用のシナリオ設計
  • を通じて、決算書を「単なる“結果報告”」から「“信用構築ツール”」に変換します。

数字の“翻訳者”がいる会社は、銀行からの信頼の深度が違います。

参考記事:【徹底解説】銀行融資に特化した社外CFOサービスとは?メリットと導入の流れ

まとめ──銀行との信頼関係は“決算後のひと手間”で決まる

数字はウソをつきませんが、数字だけでは会社の本質は伝わりません

だからこそ、“伝える工夫”が会社の信用力を分けます。

決算書を提出する“だけ”の会社と、決算書を使って“語る”会社。

この違いが、数年後の融資条件・金利・評価を分けます。

銀行に“伝わる決算書”を作りたい経営者へ

ホンマル株式会社では、

  • 金融機関提出用の「決算補足資料」の作成
  • 決算説明ロジック構築サポート
  • 社外CFOとしての面談同席・銀行対応支援

などを通じて、決算書を戦略的に活用する仕組みをご提供しています。

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この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。