熊本県で融資を受けるならどこの銀行がおすすめ?|元銀行審査官が教える“選び方”と成功ポイント―

熊本県で融資を受けるならどこの銀行がおすすめ?

熊本県で融資を受けるならどこの銀行がおすすめ?
元銀行審査官が教える“選び方”と成功ポイント

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早速!この記事の要約・ポイント
  1. まずは2地銀
    肥後銀行&熊本銀行が検討の出発点
  2. 売上1億円以下なら
    信金・信組
    熊本信金・熊本第一信金・熊本中央信金が親身
  3. 年商5億円超なら商工中金も視野
    審査は厳しいが
    通れば他行も追随
  4. 天草・阿蘇など郊外は地場金融のネットワークを活用
  5. 創業期は日本政策金融公庫
    事業計画重視で担保・保証は柔軟
  6. 銀行へは“紹介ルート”が鉄則
    当社のような専門家経由で成功確率を高める

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特に、大口融資の調達においては、細かな計画や銀行への信頼性のアピールが不可欠です。

当社では、銀行融資審査のプロフェッショナルが、企業の財務状況や事業計画をしっかりと分析し、最適な形で銀行へアプローチするお手伝いをいたします。

大口融資を成功させるためのご相談は、お気軽にお問い合わせください。

“銀行選び”が結果を左右するワケ

銀行融資の「裏技」とは?見えない信頼づくりが実はカギ

銀行の審査は「数字+人との関係性」

同じ決算書でも、

  • どの銀行に
  • どんな紹介ルートで
  • どんな資料を添えて

申し込むかで 金利・期間・担保条件が大きく変わります。

熊本県は地方銀行2行が圧倒的シェアを握りつつ、信金・第二地銀・公的金融があり選択肢は十分にある。

場当たりで窓口へ飛び込むと「金利は高いのに限度額は低い」という残念な結果になりがちです。

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熊本県の銀行事情、ざっくり知っておきましょう

銀行担当者や支店長の“頭の中”を可視化できていますか?

企業がメインバンクと認識しているランキングでは、肥後銀行がシェア58.1%で15年連続圧倒的トップ、2位は熊本銀行の19.9%と“2強”体制が続いています。

参考:帝国データバンク記事(融資シェアについて)

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銀行特徴こんな会社におすすめ
肥後銀行熊本最大の地方銀行。2015年に鹿児島銀行と経営統合し「九州フィナンシャルグループ」へ。審査は比較的堅実だが、事業理解が深くプロパー融資にも実績。事業拡大フェーズ(設備投資・M&A・海外進出など)
熊本銀行国内最大規模の地銀グループである「ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)」傘下。FFGネットワークで広域支援が可能。中小〜中堅でスピードと融通を重視
信金・信組各社熊本信金・熊本第一信金・熊本中央信金・天草信金・熊本県信組ほか。地域密着で親身。年商1億円以下や創業間もない企業
九州県外地銀福岡銀行・西日本シティ銀行・鹿児島銀行・宮崎銀行など。福岡県寄りの企業であれば福岡の地銀。鹿児島県寄りの企業であれば鹿児島の地銀等。
商工中金政府系+民間ハイブリッド。審査が厳格だが通れば他行が追随。年商5億円超の中堅企業

※プロパー融資:信用保証協会の保証を付けず、銀行がリスクを負う融資。より審査ハードルが高い。

肥後銀行と熊本銀行の「ダブルメイン体制」は中小企業・中堅企業の鉄板。加えて、地場信金や公的金融を組み合わせていくのが熊本流。

年商別に見る「おすすめ銀行」マップ

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年商規模メイン候補サブ/併用候補コメント
創業〜数千万円日本政策金融公庫信金/熊本県信組創業融資制度を活用。保証人・担保がなくても対応可。
〜1億円
熊本銀行/熊本信金/熊本第一信金/熊本中央信金
熊本県信組担保・保証協会付きが中心。金利はやや高めでも親身さ◎
1〜5億円肥後銀行熊本銀行信金/九州県外地銀「メイン+サブ」2〜4行体制が◎
5〜30億円肥後銀行商工中金熊本銀行/九州県外地銀(エリアによる)商工中金は“公共性+審査力”のハイブリッド。審査が通れば「お墨付き効果」があり他行が積極提案してくる可能性高まる
30億円超 or 上場準備肥後銀行+メガバンク商工中金/九州県外銀行/信託銀行シンジケートローンや私募債も視野

※九州県外地銀とは:福岡銀行・西日本シティ銀行・鹿児島銀行・宮崎銀行など。

● 年商 1億円以下

熊本銀行/熊本信金/熊本第一信金/熊本中央信金

まだ規模が小さい段階では、身近で親身な対応をしてくれる信金や第二地銀の熊本銀行など小規模な金融機関の方が現実的です。
金利は若干高めになりがちですが、保証協会付き融資を中心に前向きに対応してくれます。

※信金はエリアによって対応可否が異なるので、自社所在地を確認のうえ検討を。


● 年商 1億〜5億円前後

肥後銀行/熊本銀行+信金や九州県外地銀の併用もあり

この規模になってくると、2大銀行、特に肥後銀行との取引も現実味が出てきます。
ただし「いきなり大手地銀に飛び込む」のはリスクがあるため、信頼できる紹介者(当社のような専門家や顧問税理士)を通じてアプローチしましょう。


● 年商 5億円以上

肥後銀行+商工中金のコンビがおすすめ!

「商工中金ってなに?」と思うかもしれませんが、実はかなり頼れる存在です。
審査は厳しめですが、企業の中長期的な成長計画に強く、審査に通れば「他行も追随しやすくなる」傾向があります。


● 年商30億円以上 or 上場を目指す企業

メガバンク(三菱UFJ、みずほ、三井住友)との取引も検討可能

ただし熊本県では中小〜中堅企業が中心なので、対象となるのは一部の企業だけです。

参考記事:銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる

エリア別・地場銀行との付き合い方

節税&大口融資の両立を図るためのポイント

熊本は都市部と地方で取引先の傾向が大きく異なる県です。金融機関の選び方もエリアによって戦略が変わります。

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エリア金融機関特徴・強み
熊本市近郊・合志市肥後銀行・熊本銀行・熊本信金2〜4行体制で比較検討が有効。
阿蘇・大津・菊陽肥後銀行・熊本信金農業・観光関連事業に理解あり?
天草市天草信金地域密着。規模が小さくても取引丁寧に育ててくれるとの評判。
八代・人吉・球磨肥後銀行・熊本第一信金製造・建設・物流など、地域インフラを支える事業者との取引実績豊富。

参考記事:【徹底解説】銀行融資に特化した社外CFOサービスとは?メリットと導入の流れ

新規の銀行に“飛び込み相談”してはダメな理由

「節税すると融資を受けにくい」は本当なのか?

「どこの銀行がいいかも分からないし、とりあえず飛び込みで聞いてみよう」
──その気持ち、わかります。ただこれはかなり危険なやり方です。

なぜなら…

  • 情報不足でうまく説明できない → 印象が悪くなる
  • 融資相談が記録に残る(=今後の審査に影響する)
  • 良い担当者に当たらないと、そもそも審査までたどり着かない
  • 同じ内容でも、紹介者経由と飛び込みでは“通過率”がまるで違う

▼ 正しいやり方は?

  • 顧問税理士からの紹介
  • 既存取引先(業績が良いと尚良い)や知人経由の紹介
  • 当社のような“銀行審査を熟知した専門家”を通じて、適切にアプローチすること

よくある質問(FAQ)

レピュテーションリスクとは?なぜSNSの投稿が銀行融資に影響を及ぼすのか

Q1. 信用金庫は金利が高いと聞きました…
A: 保証協会付き融資が比較的多いため、「保証料+金利」で総コストは高め。しかし、比較的親身となって柔軟に対応してくれる印象を持つ方が多いため、創業時期や小規模事業者にとっては頼りになる存在です。

Q2:商工中金って公庫と何が違う?
A: 公庫は主に創業・小規模向け。商工中金は“中小企業の中堅どころ”支援を目的とする政府系+民間ハイブリッドで、年商5億円超なら検討余地大。審査レベルや行員の質への評価が高く、「商工中金からプロパー融資が出ているならこの会社へ融資をしても心配ない」とある種お墨付きとなり、他の金融機関が積極的に融資に追随しやすくなる傾向があるため、おすすめな金融機関です。

Q3:肥後銀行と熊本銀行、どちらを先に当たるべき?
A: 会社の「規模」「業種」「将来計画」によります。中長期の取引を視野に入れるなら、まずは肥後銀へ資料を整えて持ち込むのがセオリー。

当社に相談する3つのメリット

資金調達を外部のプロに依頼するメリット3つ

ホンマル株式会社は、元銀行本部の審査官が代表を務める、銀行融資の専門サポート会社です。
「どの銀行に」「どんな説明資料で」「どう交渉すれば通りやすいか」を逆算し、伴走します。

こんな方におすすめ!

  • 銀行に提出する資料をどう作ればいいかわからない
  • 金利交渉がいつも銀行主導で進んでしまう
  • 複数の銀行へ同時に融資打診したい
  • 資金繰りや返済計画を“見える化”したい

ご希望があれば、銀行への紹介稟議書に使えるロジックの構築も可能です。

ホンマルに相談する3つのメリット

  1. 元銀行本部審査官の視点
    • 稟議の“ツボ”を押さえた資料作りで審査時間を短縮
  2. 社外CFOとして伴走
    • 融資実行後のモニタリング・資金繰り改善までワンストップ
  3. 紹介ネットワーク
    • 肥後銀行・熊本銀行・商工中金を中心にネットワークあり

まとめ:熊本県での融資は「銀行選び」で8割決まる!

  • 熊本で融資を狙うなら、“規模 × エリア”で銀行を使い分けるのが最短ルート。
  • 肥後銀行+熊本銀行を柱に、信金・第二地銀・商工中金を組み合わせるとバランス良し。
  • 銀行は紹介ルートで会うのが基本。資料とストーリーを整えてから相談しよう。
  • 迷ったらプロに相談。事前の一手が、金利・枠・スピードの差になります。

銀行融資のご相談は、プロに任せる時代です。

「ちょっと聞いてみたいだけ」という方も、まずは無料のオンライン相談をご利用ください。

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この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。