【警告】銀行が“絶対に”聞きたくない社長の言動5選!|銀行審査・注意してください

【警告】銀行が“絶対に”聞きたくない社長の言動5選!|銀行審査・注意してください

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早速!この記事の要約・ポイント
  1. 銀行面談では、発言ひとつで“審査が落ちる”ことは普通にあります
  2. 特に中堅規模(年商3億円以上)の企業は「経営者の言葉の重み」を見られます。
  3. 元銀行審査官として、私は以下4点を最初に必ず確認していました
    • 事業内容
    • 必要金額と資金使途
    • 業績と事業の見通し
    • 他行の支援状況(メイン銀行/協調融資など)
  4. 決算書の中身も見ます。
    キャッシュアウトや社外流出(貸付金など)などがあると厳しい評価
  5. 本記事では、銀行面談で“絶対に言ってはいけない言動5選”と、言い換え例(模範回答)をセットで解説します。

はじめに|銀行との融資審査面談は“話し方”次第で結果が変わる

銀行融資の「裏技」とは?見えない信頼づくりが実はカギ

「うち、黒字だし、借りられるでしょ」
「前も貸してもらったし、またいけるはず」
「とりあえず多めに借りときたい」

…このような軽いノリで銀行に面談に行く経営者、意外と少なくありません。

でも実は、“面談での言動”が審査に与える影響は想像以上に大きいんです。

私自身、銀行に勤務していたころ、社長のひと言で「この案件は見送りすべき」と判断したことは一度や二度ではありません。
反対に、やや赤字決算でも「この社長は信頼できる」と判断し、案件が通ることもあります。

つまり、
👉 何を話すか・どう話すかが、融資結果を左右する要因になっているのです。

過去の関連記事:
複数銀行に同時打診して好条件を引き出す!事業性融資の「攻略法」と「失敗回避ポイント」

銀行融資審査の面談で「必ず聞かれる4つのこと」

「節税すると融資を受けにくい」は本当なのか?

私は銀行時代、初めてお会いする企業には必ず以下を確認していました。

①事業内容(何をやっている会社か)

単なる業種説明ではなく、「どんな特徴があるか」「競合と何が違うか」まで話せるかを見ていました。

②必要金額・資金使途(いくら、何に使うのか)

「借入希望額はいくらですか?」「何に使いますか?」この2つはどの銀行でも鉄板です。ここで曖昧な回答だと審査の土俵に乗りません。

③業績と今後の見通し(今どうで、今後どうなるのか)

過去の数字だけでなく、「来期どうするか?」「利益はどう回復するのか?」を聞きます。数字の裏付けがあると好印象です。

④他行の支援状況(他の銀行は?協調?単独?)

メインバンクのポジション、既存借入の内容、金利や担保の重複なども重要です。

加えて、決算書や試算表を見て以下を重視しました。

  • キャッシュが減っていないか(営業CFがマイナス、というのは要注意)
  • BSの健全性(貸付金・仮払金・役員借入金など“社外流出”が多いと評価が下がる)
  • 借入金の比率と自己資本比率(債務超過だと案件そのものが厳しくなる)

ここから本題|銀行が“絶対に聞きたくない社長の言動”5選

税理士やコンサルに任せきりで大丈夫?助言の質が資金調達を左右する

ここからは、現場で実際に見聞きした「これを言ったら一発アウト」な発言を、NG例&OK例のセットで紹介します。
あなたが同じことを言ってしまっていないか、ぜひセルフチェックしてみてください。

言動①|「借りれるだけ借りたいんです」←これ、銀行で一番嫌われます

NGワード:「とりあえず今のうちに借りれるだけ借りたいと思ってまして…」

一見、資金繰りに慎重な社長のように見えますが…
銀行員はこう感じています

  • 「あれ?使い道決まってないの?資金需要の裏付けないな」
  • 「余剰資金になると運転資金とは言えないな」
  • 「計画性がないのでは?」

✅模範回答

「今回の資金ニーズは、○○設備導入に800万円、BtoB向けの広告宣伝に200万円、そして運転資金として2ヶ月分の回収ギャップをカバーするため500万円。合計1,500万円です。」

ポイント:金額+使途を「見積書・資金繰り表・広告費内訳」など具体資料で根拠づけると格段に印象アップ。

※個人的には、会社の経営戦略・財務戦略として、「キャッシュを潤沢に持っておきたい」という考えは賛成です。しかし闇雲に「借りるだけ借りたい」という言い方をするよりも、「月商の3ヶ月分のキャッシュを持つことで不測の事態に対応できると考えており、追加で◯◯万円借入したいと思っています」など、言い回しは注意が必要です。

言動②|「なんとか回ると思います」←“なんとか”の中身が見えない

NGワード:「まぁ…今までなんとかなってきたんで、大丈夫です。」

こう言う方、実際に多いんです…。
でも“なんとか”って何?って話です。

銀行員は「定量データ」を求めています。楽観的な見通しだけでは、「将来の返済原資」に説得力がありません。

✅模範回答

「営業利益ベースで月50万円前後のキャッシュが見込めるため、返済原資には毎月確保できる見通しです。月次の資金繰り表もあわせて提出いたします。」

ポイント: 口頭だけでなく「資金繰り表・売上計画・受注残」を資料でセット提示できると説得力倍増。

言動③|「税理士に任せてます」←経営の当事者としてアウト

NGワード:「決算内容はすべて税理士が作ってるので…」

この一言、銀行員はこう感じます

  • 「数字に向き合っていないな…」
  • 「税理士=経営者ってこと?自分の言葉で話せないの?」
  • 「返済計画も把握してなさそう…」

銀行が貸したいのは「税理士の顧問先」ではなく「当事者意識のある社長」です。

✅模範回答

「税理士と毎月の試算表を一緒に見てまして、粗利率や販管費の見直しを進めているところです。利益率は●月以降、回復傾向にあります。」

ポイント
“財務の読み解き”を完璧に話す必要はありません。
「月次で確認してます」「数字の動きは把握してます」の一言が効きます。

言動④|「前も貸してくれたので」←思考停止のリピート依頼

NGワード:「以前も●●銀行さんでお世話になってるので、今回もお願いできるかなと…」

この発言、よくあります。でも危険です。

銀行は毎回、融資の目的・使途・返済見通しを原則ゼロベースで審査します。
前回が通ったからといって、今回も自動的に通るわけではありません。

✅模範回答

「前回は●●設備導入でお借入をお願いし、その結果、月次粗利が10%改善しました。今回は新たな物流拠点の開設で、受注拡大を見込んでいます。」

ポイント

  • 「前回の借入によってどう改善したか」を数字で語る
  • 「今回の計画が将来の返済原資にどうつながるか」を語る

言動⑤|「すぐ回収できますよ」←売上≠キャッシュを理解せよ

NGワード:「すぐ売上入ってくるんで返済も問題ないです」

これもありがちな発言ですが、回収サイト(入金タイミング)を見ないまま語ると、信用を失います。
売上計上から入金までのタイムラグを認識していないと見なされます。

✅模範回答

「売上は月末締め・翌々月末入金のため、売上発生から現金化まで約60日かかります。支払いサイトとのズレを考慮し、資金繰り表ベースで2ヶ月分の運転資金を確保したいと考えています。」

ポイント

  • 「サイトのズレ」「月次キャッシュフロー」「資金繰り表」この3点ワードで、管理意識を示せます。

✅ 詳しく知りたい方は当社YouTubeチャンネルでも解説中! 📺【元銀行審査官ムラマツ|銀行攻略ラボ】

参考記事:銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる

銀行融資審査の面談で飛んでくる“5大質問”に備えよう|黄金テンプレ

資金調達を外部のプロに依頼するメリット3つ

銀行の融資面談では、以下の5つが“鉄板質問”です。

質問回答のコツOK例
① いくら必要?「使途を分解」して、合計金額を明示「設備1,200万+運転800万で合計2,000万です」
② 何に使う?見積書・広告計画・資金繰り表などをセットで用意「機械導入、広告、採用、販促など具体化」
③ どう返す?「月次利益>返済額」で説明「EBITDA月70万、返済額50万なので返済可能」
④ 期間は?最長期間で申請し、資金繰りに余裕を持たせる「設備10年、運転5年でお願いします」
⑤ 金利は?提示金利から0.1〜0.2%は交渉の余地あり「1.4%→1.2%交渉→OKはよくある」

※関連記事:【経営者必見】「事前の一手は、事後の百手に勝る」ーー元銀行員が語る“経営判断の質”を高める思考とは?

【まとめ】銀行融資は言葉ひとつで“通る・通らない”が変わる世界

銀行はあなたの会社を大部分「言葉」と「資料」で判断します。
だからこそ、たった一言のミスが、融資を遠ざけることがあります。

逆に言えば、「言い方を変えるだけで、審査は前向きに変わる」ということです。

ホンマル株式会社では…

  • 元銀行審査官が、あなたの会社の魅力を“通じる言葉”に変換
  • 銀行目線と経営者目線の“ちょうど真ん中”で提案
  • 初回相談は無料(現在キャンペーン中のため)。無理な営業は一切ナシ
  • ✅ 対応地域:全国OK(Zoom・電話対応可能)
  • ✅ 推奨の対象企業:年商3億円以上、設立5年以上の中小企業さま(もちろん年商規模が3億円以下でも可能です)
  • ✅ 得意分野:運送業・建設業・製造業・卸売業・不動産業 etc.

資金調達に“ひと手間”かけることで、未来は驚くほど変わります。
ご相談、お待ちしています!

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また、弊社では一緒に働く仲間も募集しています。
銀行員経験のある方は、ぜひ他の記事やYouTube動画もチェックしていただき、ご連絡いただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。