
【企業の融資(資金調達)はどこがいい?】
元銀行員のプロが徹底解説!
この記事は約7分で読めます。
- 融資先は「どこでもいい」ではなく、会社の規模や資金の使い道によって変わります
- 地銀・信金・商工中金・メガバンクにはそれぞれ得意・不得意があります
- 運転資金は“つなぎ方”が命。設備資金は“戦略”が命
- 銀行が断るのには、ちゃんと“理由”があります
- 金融機関に相談する前に、元銀行員のプロに相談することで結果が大きく変わることも
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企業の融資(資金調達)はどこがいい?

「銀行からお金を借りたいけど、どこに相談すればいいのか分からない」
これは、実はかなり多くの中小企業経営者が抱えているお悩みです。
とくに、年商3億円を超えたあたりから、運転資金や設備資金など“金額の大きい資金”をどう調達すべきかがリアルな課題になってきます。
そこで、ここではまず代表的な金融機関の特徴をわかりやすく整理してみましょう。
地方銀行(地銀)
多くの中小企業にとって「最初に相談すべき候補」が地銀です。
地元で一定規模の実績がある企業なら、年商1億円を超えたあたりから取引可能性は十分あります。
- 近隣の店舗がある
- 担当者が地域を回っていて接点が多い
- 設備投資にも比較的積極的
▶ 建設業・製造業・不動産業など「まとまった資金」が必要な業種では、地銀をメインバンクにするのが王道です。
信用金庫(信金)
小規模事業者や、創業から日が浅い企業にとっての“入り口”になるのが信金です。
年商1億円未満の企業や、まだ財務が弱い企業にも比較的寄り添ってくれる傾向があります。
- 担当者がフットワーク軽く、親身に動いてくれる
- 保証協会付きの融資が中心(リスクは信金が取らない)
- 金利や融資額はやや高め・少なめ
▶ 小規模のうちは信金と関係性を深めて、成長後に地銀へ移行するのが鉄板ルートです。
メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほなど)
正直、ほとんどの中小企業にとっては縁がありません。
年商30億円以上、または取引先が大手企業であるなどの“格”がないと、相手にしてもらえないことが多いです。
- 金利は安いが、審査が厳しく条件もハードル高め
- メガバンクの収益の中心となるのは大企業。ゆえに中小企業に敷居が高い?
- 担当者の転勤が早く、関係性を築きにくい傾向
▶ 年商30億円以上になったら検討対象に。それまでは無理に関係構築を狙わなくてOKです。
商工中金(商工組合中央金庫)
あまり知られていませんが、年商5億円を超えてきた企業にとっては「かなりおすすめ」な存在です。
理由はシンプル。「目利き力が高く、良い会社にはしっかり貸してくれるから」です。
- 公的性質を持つ銀行で、民間と違って中立性あり
- 担当者の質が高く、話が通じやすい
- 商工中金との取引がある=他の銀行からの信用も高まり、融資の呼び水になる傾向
▶ 設備投資や大型資金ニーズのある会社は、早い段階で関係を作っておくとプラスに働くことが多いです。
まとめ:規模と段階によって、選ぶべき銀行は変わる!
会社の年商規模 | 融資先候補の例 |
---|---|
〜1億円未満 | 信用金庫、第二地銀(+政策公庫) |
1〜5億円 | 地銀をメインにしつつ、信金と併用 |
5〜30億円 | 地銀+商工中金を軸にしっかり戦略設計 |
30億円以上 | 地銀+メガバンク+商工中金の併用で競争力強化 |
過去の関連記事:
複数銀行に同時打診して好条件を引き出す!事業性融資の「攻略法」と「失敗回避ポイント」
企業の資金調達で使える融資制度

資金調達には「使い道」に応じた選び方が重要です。
大きく分けると「運転資金」と「設備資金」。
それぞれで適した融資の種類があります。
運転資金:日々の資金繰りを支える「つなぎ」がカギ
「仕入れは先に払うけど、入金は2ヶ月後…」
そんな“ズレ”が発生しやすい業種(卸売業・運送業・建設業など)では、運転資金が足りなくなるのは当然です。
そこで使えるのがこちら。
01|当座貸越(とうざかしこし)
いわゆる“極度枠”のような仕組みで、必要なときに枠内で自由に借りられる便利な融資。
ただし設定には「信頼」と「実績」が必要で、すぐに枠がもらえるとは限りません。
▶ 特に建設業ではこの枠がつきにくいので、借入で都度つなぐケースが多いです。
02|手形貸付(てがたかしつけ)
実際の納品書や請求書をもとに資金を短期で借りられる仕組み。
※より詳しく運転資金や設備資金について知りたい方は、こちらの過去記事もぜひどうぞ
企業が簡単に融資を受けられない3つの理由

「業績もそんなに悪くないのに、なぜか銀行から良い返事がこない…」
そんな声、実はたくさん聞きます。
その裏には、銀行ならではの“判断基準”があります。
理由①:「決算書だけじゃ強みが伝わらない」
銀行は“数字”でしか企業を見ません。とは言いませんが、その側面もあります。
つまり、いくら良い仕事をしていても、決算書にそれが出ていない上、詳細な説明が無ければ「評価ゼロ」です。
特に多いのが、
- 節税対策をしすぎてて、パット見の見た目が悪い(=利益が出ていないように見える)
- 財務が読みにくく、銀行が判断できない(銀行担当者のレベルが低いケースもあります)
- 利益がギリギリで、返済能力に疑問を持たれる
▶ 決算書の読み替えや、資料での補足がないと、審査は通りにくいです。
理由②:「書類が揃ってない・中身が浅い」
資金繰り表や事業計画書など、融資を申し込むうえでの“土台となる書類”がそろっていない会社、実はすごく多いです。
よくあるパターンが、
- 税理士任せの数字で、将来の見通しが弱い
- なぜその金額が必要なのか説明がない
- 「借りられるだけ借りたい」という空気が出てる
▶ 銀行は「納得できる説明」があれば意外と前向きです。逆に言えば、説明が弱いだけで落ちます。
理由③:「銀行との関係性が薄い(or悪くなっている)」
「担当者が変わってから、急に冷たくなった…」という話、よくあります。
これは、担当者の“人間関係”に頼りすぎていたケースに多いです。
銀行の評価は、基本的に
- 数字(決算)
- 担保や保証
- 経営者の説明力
- 提出資料の質
などの総合点。関係性だけで融資が出るわけではありません。
▶「今はどう評価されているのか?」を一度整理するのが大事です。
✅ 詳しく知りたい方は当社YouTubeチャンネルでも解説中! 📺【元銀行審査官ムラマツ|銀行攻略ラボ】
参考記事:銀行・信金に決算書を提出するときの注意点7選|資金繰り表・3年計画で“未来”も見せる
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元銀行員のプロはどういった融資サポートをしてくれる?

「でも、ウチに財務の専門家なんていないし…」という声にこそお伝えしたいのがこのパート。
元銀行員のサポートって、なにをしてくれるの?とよく聞かれますが、ポイントは3つあります。
サポート①:「銀行が納得する“伝え方”を設計」
例えば同じ決算内容でも、伝え方次第で銀行の判断は変わります。
- マイナスに見える数字には“理由”を添える
- 強みとなる数字は“目立たせる”
- 数字に表れない努力は“別紙”でしっかり説明
▶ ただ“通りそうな資料”を作るのではなく、審査官が理解・納得しやすいようにカスタマイズします。
サポート②:「銀行面談の事前準備とリハーサル」
「銀行と何を話せばいいかわからない」
「聞かれたことにうまく答えられない」
そんな経営者の方、多いです。
- 面談前に、想定問答を一緒に準備
- 必要なら同席して“言い過ぎ・言い漏れ”を調整
- 面談後に、銀行の反応を分析して次の一手を考える
▶ 銀行とのやりとりって、実は“戦略ゲーム”なんです。そこを一緒に設計します。
サポート③:「長期目線の資金戦略をつくる」
一時的にお金が借りられても、また資金繰りが苦しくなる…
そんな“場当たり経営”から抜け出すには、資金計画も“長期戦”で考える必要があります。
- 設備投資のタイミング
- 借り換えの判断
- 自己資本比率や利益剰余金の積み上げ方
▶ 金融機関との付き合い方は「今」だけじゃなく、「5年後」も見据えて整えるのがプロの考え方です。
※関連記事:【経営者必見】「事前の一手は、事後の百手に勝る」ーー元銀行員が語る“経営判断の質”を高める思考とは?
【まとめ】企業の融資(資金調達)で迷ったら、まずは金融のプロに気軽に相談しよう!

資金調達は「とりあえず今借りられればいいや」ではなく、会社の未来に直結する“戦略”のひとつです。
そしてその戦略には、「業種」「資金の使い道」「会社の規模」に合わせた“設計”が欠かせません。
- 「銀行にうまく説明できる自信がない」
- 「そもそも今の銀行に見放されてるかも…」
- 「他の銀行にもアプローチしたいけど、どうすれば?」
そんな方こそ、まずは一度、プロに聞いてみてください。
ホンマル株式会社では…
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