三井住友FGが米ジェフリーズに1200億円出資|中小企業も学ぶべき「資金調達」と「外部パートナー」の活用術

三井住友FGが米ジェフリーズに1200億円出資|中小企業も学ぶべき「資金調達」と「外部パートナー」の活用術

三井住友FGが米ジェフリーズに1200億円出資|中小企業も学ぶべき「資金調達」と「外部パートナー」の活用術

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こんにちは、ホンマル株式会社の代表・村松です。

私は元銀行の本部審査部門で2,000社以上の融資審査に携わった後、現在は中小企業向けに融資調達や財務戦略のサポート、社外CFOを行っています。

今日取り上げるのは、「三井住友、米投資銀ジェフリーズへ1200億円追加出資/持ち分20%に M&A助言の合弁設立、法人向け証券を再編」というニュースです(出典:日経新聞朝刊 2025年9月19日、リンクはこちら)。

つまり、三井住友フィナンシャルグループ(FG)が米投資銀行ジェフリーズに1200億円を追加出資。持ち分を20%まで引き上げ、M&A(合併・買収)助言や資金調達支援を担う合弁会社を設立する、ということ。

「うちの会社には関係なさそう」と思われるかもしれませんが、実はこのニュース、中小企業が資金調達や融資交渉を考えるうえで重要なヒントを含んでいます。

大企業ですら「外部パートナー」を取り入れ、自前主義を捨てている。

では中小企業はどうすればよいのか?この記事では以下のポイントを独自視点で分かりやすく解説します。

早速!この記事の要約・ポイント
  1. 三井住友FGがジェフリーズに出資した背景
  2. 大企業が外部パートナーに頼る理由
  3. 中小企業が学ぶべき「資金調達の多様化」
  4. 経営者が実践できる「外部専門家活用」
  5. ホンマル株式会社が提供できるサポート
相談は無料

元銀行員×融資審査の中枢にて2,000社以上の企業融資を担当してきたプロが、融資調達のサポートします。

特に1,000万円〜数億円規模の高額融資調達に強みを持ち、豊富な経験と知識を活かして、銀行との交渉や資料作成をサポート。
スムーズに、より好条件の融資調達を果たします。

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三井住友FGがジェフリーズに出資した背景

銀行融資の「裏技」とは?見えない信頼づくりが実はカギ

今回の出資は、三井住友FGがグローバル競争力を強化するための布石です。

2025年上半期、日本企業が買い手となったM&Aは過去最大を記録。国内市場の伸び悩みを背景に、多くの企業が海外での成長を狙っています。

その流れを支えるには、通常の融資だけでは足りません。
M&A助言や高度な資金調達ノウハウが不可欠なのです。

ジェフリーズは、欧米でM&Aや低格付け企業向け融資に強みを持つ投資銀行。
三井住友FGは同社と組むことで、自社の弱みを補完し、大型案件や国際案件に対応できる体制を整えようとしています。

言い換えれば、「大企業ですら自前で全てはできない。だからこそ外部パートナーに投資してでも力を借りる」
この姿勢は、中小企業にとっても大きな学びとなるはずです。

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大企業が外部パートナーに頼る理由

「節税すると融資を受けにくい」は本当なのか?

金融の世界は専門性の塊です。
M&A助言、海外融資、資本市場での資金調達…どれも一朝一夕で身につくものではありません。

だからこそ、三井住友FGだけでなく、

  • 三菱UFJはモルガン・スタンレーと提携
  • みずほは米グリーンヒルを買収

と、3メガバンクはそろって海外投資銀行との連携を選んでいます。

ここから得られる教訓は明快です。

「大企業ですら外部を頼る」のであれば、中小企業が一人で銀行交渉から財務戦略まですべて抱え込むのは非現実的。
むしろ外部専門家を組み込み、自社の強みを発揮できる体制を整える方が合理的なのです。

関連記事:【元銀行員が本音解説】内部留保って悪なの?よくある誤解と経営者のリアルな本音

中小企業が学ぶべき「資金調達の多様化」

税理士やコンサルに任せきりで大丈夫?助言の質が資金調達を左右する

大企業がM&Aに際して複数の銀行や投資銀行を組み合わせるように、中小企業も「調達手段を一つに絞らない」ことが重要です。

代表的な選択肢は次の通りです。

  • 銀行融資(プロパー融資・信用保証協会付)
  • 協調融資(複数銀行での同時融資)
  • 劣後ローン(自己資本算入効果あり)
  • 社債・私募債
  • 補助金・助成金

銀行は「調達が分散している企業=リスクを管理できる企業」と見ます。

逆に、ひとつの銀行や手法に依存していると、「万一のときに脆い」と判断されやすいのです。

まずは自社の資金繰り表や借入一覧をチェックし、「偏りはないか?」を点検してみてください。

✅ 詳しく知りたい方は当社YouTubeチャンネルでも解説中! 📺【元銀行審査官ムラマツ|銀行攻略ラボ】

参考記事:他人と比べない経営が強い会社をつくる|“ひたすら自分に集中する”経営者が成功する理由

中小企業経営者が実践できる「外部専門家活用」

節税&大口融資の両立を図るためのポイント

資金調達の多様化を進めるには、専門家の知見が欠かせません。餅は餅屋の発想です。

  • 銀行交渉の経験を持つコンサルタント
  • 補助金や助成金に強い士業
  • 中長期の財務戦略を担う社外CFO

こうした外部パートナーを加えるだけで、調達の幅は一気に広がります。

「費用がかかるのでは?」と懸念される方も多いですが、実際にはその投資以上の効果が出るケースがほとんどです。

銀行交渉の条件改善や融資成功率の向上は、その代表例です。

おすすめ記事:【2025年最新】銀行審査は“ここで決まる”!融資を通す3つのポイントを元審査官が公開

ホンマル株式会社が提供できるサポート

コンサルと成果を出すために企業側がすべきこと

ホンマル株式会社は、まさにこうした「外部パートナー」として中小企業の成長を支援しています。

  • 融資調達サポート:数千万円〜数十億円規模の大口融資を、銀行の審査目線から支援
  • 社外CFOサービス:中長期的な財務基盤づくりを伴走し、経営者が本業に集中できる環境を提供

大企業が投資銀行に頼るのと同じように、中小企業も専門家を活用することで資金調達力を高められます。

参考記事:ホンマル株式会社はどんな会社? 銀行融資調達サポートと月額制「社外CFO」の実力を徹底解説

まとめ|中小企業が学ぶこと

  • 三井住友FGがジェフリーズに1200億円を出資した背景には「外部パートナーの力で成長領域を攻める」戦略がある。
  • 大企業ですら外部に頼る。中小企業も「資金調達の多様化」と「専門家活用」で銀行からの評価を高められる。
  • 外部パートナーをうまく味方につけることが、成長と生存の鍵になる。

大企業のニュースを「自分には関係ない」と切り捨てず、「自社にどう応用できるか」を考えることが重要です。

私たちホンマル株式会社は、銀行内部事情に精通した外部パートナーとして、御社の資金調達と財務戦略をサポートしています。

ホンマル株式会社ができるサポート

私たちは元銀行本部審査部門出身の経験を活かし、銀行審査に伝わる資料づくりを支援しています。

お気軽にお問い合わせください。

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参考記事:ホンマル株式会社はどんな会社? 銀行融資調達サポートと月額制「社外CFO」の実力を徹底解説

  • ✅ 対応地域:全国OK(Zoom・電話対応可能)
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また、弊社では一緒に働く仲間も募集しています。
銀行員経験のある方は、ぜひ他の記事やYouTube動画もチェックしていただき、ご連絡いただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

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代表コンサルタント・村松

銀行・本部審査部門にて2,000社以上の企業融資に携わってきたキャリアを持つ代表コンサルタント。銀行の融資営業・審査業務の両方の実務経験。豊富な知見を活かし「お客様の結果(銀行からの融資調達)にコミット」できます。経営者の方々の、事業繁栄につながる情報を発信します。