
銀行融資が遅い理由と早める方法|元銀行審査官がやさしく解説
この記事は5分で読めます
こんにちは、ホンマル株式会社の代表・村松です。
私は元銀行の本部審査部門で2,000社以上の融資審査に携わった後、現在は企業向けに融資調達や財務戦略のサポート、社外CFOを行っています。
今日取り上げるのは「銀行融資の審査が遅い問題」についてです。
まずもって
「銀行融資が遅い…」はよくある悩みです
- 「銀行に融資を申し込んだのに、なかなか回答が来ない」
- 「資金繰りが厳しいのに、審査が遅れていて不安」
こうした声を、私は銀行員時代から何度も聞いてきました。実際、銀行融資は“早いものではなく”むしろ時間がかかって当然です。
しかし、だからといって放置していいわけではありません。準備や工夫次第で、スピードは確実に変わります。
この記事では、銀行融資が遅い理由と早める方法を「元銀行審査官」の視点から解説します。
- 銀行融資が「遅い」と感じるのは、審査フローや資料不備が主な原因
- 銀行の種類や案件によって、スピードに差がある
- 融資を早めたいなら「資料の整備」「説明の工夫」「複数行打診」が効果的
- 元銀行員ならではの実体験から、審査を加速させる具体策を紹介
- 当社のような専門家に相談すれば、銀行審査が一気に動き出すケースも
元銀行員×融資審査の中枢にて2,000社以上の企業融資を担当してきたプロが、融資調達のサポートします。
特に1,000万円〜数億円規模の高額融資調達に強みを持ち、豊富な経験と知識を活かして、銀行との交渉や資料作成をサポート。
スムーズに、より好条件の融資調達を果たします。
関連記事(こちらもぜひ):銀行がプロパー融資を提案してくる会社こそ「社外CFO」を入れるべき理由とは?
関連記事(ぜひ):【経営者必見】「事前の一手は、事後の百手に勝る」――元銀行員が語る“経営判断の質”を高める思考とは?
Youtubeチャンネル開設しました――
銀行融資の回答が遅い理由5つ

1. 銀行内のプロセスが複雑だから
銀行は「担当者→支店長→本部審査部→決裁権者」と、複数の承認ステップを経ます。
金額が大きいほど段階が増え、時間もかかります。
2. 資料の不備や不足
「決算書・試算表・資金繰り表が揃っていない、数字が矛盾している。」
→これだけで数週間は遅れることもあります。銀行は「推測で審査を進めない」ため、資料が整うまで止まります。
3. 銀行の繁忙期
通常、3月や9月は決算期で案件が殺到し、通常よりも審査に時間がかかります。
4. 新規取引の銀行は慎重になる
初めての取引先は「この会社は信頼できるか」をゼロから調査するため、時間をかけます。
5. リスク要因があると社内議論が増える
赤字決算、自己資本比率の低さ、担保評価の難しさ…。
こうした案件は銀行内で「通すかどうか」の議論が長引きます。
過去の関連記事: 【銀行から融資の連絡がない…】元銀行員・融資のプロが対処法を伝授!
【早い?遅い?】銀行によって融資審査のスピードが違う

銀行の種類や融資の形態によって、スピードは意外と差があります。
- 信用金庫・地銀:支店長決裁で済む小口融資は比較的早い(1〜3週間)。
- メガバンク:大型案件は2〜3ヶ月かかることも普通。
- 政策金融公庫:初回相談から実行まで1〜2ヶ月。
- 担保付き融資:担保があると融資判断はスムーズに。しかしそもそも担保の評価算定に1〜2週間ほどかかることも。
- プロパー融資(無担保):時間をかけて慎重に審査される。
ケースバイケースではありますが、「どの銀行に、どんな条件で申し込むか」でスピードは大きく変わります。
関連記事:福岡県で事業融資を受けるならどこの銀行がおすすめ?|元銀行審査官が教える“選び方”
銀行融資を早める具体策

「銀行は遅いもの」と分かっていても、資金が必要な経営者にとっては悠長に待っていられません。
では、どうすればスピードアップできるのでしょうか?
ここでは、専門的な内容を省略し、基本的かつすぐできることを紹介します。
1. 完成度の高い資料を提出する
- 決算書
- 最新試算表
- 資金繰り表
- (+過去の決算内容、今後の業績推移等について補足説明資料があると銀行からの評価は鰻登り)
この3点セット+1点を整えて提出すれば、銀行は稟議を進められます。
2. 銀行に先回りして説明する
「資金が必要な理由」「返済原資の根拠」を最初から明確にしておけば、銀行内で余計な質問が減ります。
3. 補足資料を添える
設備投資なら見積書や契約書。運転資金が増加しており、追加の運転資金が必要ならその説明資料を。
銀行の不安を取り除く材料を揃えることで、判断が早まります。
4. 複数行に同時打診する
1行だけだと遅れが命取りになることも。複数行に同時打診することで、スピード感が上がることもあります。
5. 専門家を活用する
銀行の内部事情を理解している専門家がサポートすれば、「銀行が知りたい資料・説明」を最初から提示できるため、審査が加速します。
会社の本当の実力を「銀行に理解してもらう」ことができれば、より好条件(低金利・大きな金額・長期間等)で融資が通る可能性も高まります。
✅ 詳しく知りたい方は当社YouTubeチャンネルでも解説中! 📺【元銀行審査官ムラマツ|銀行攻略ラボ】
参考記事:他人と比べない経営が強い会社をつくる|“ひたすら自分に集中する”経営者が成功する理由
\ 銀行が何を考えているかわからない?銀行との関係性にお悩みなら /
お問い合わせフォームから、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください!
【参考】融資審査時間が早まった例

※以下はあくまで参考事例です。実際の結果を保証するものではありません。
ケース1|3ヶ月止まっていた案件が2週間で承認
建設業の設備投資。銀行に申し込んだものの3ヶ月動かず。資金繰り表と説明資料を整えたところ、わずか2週間で本部承認。
ケース2|資料不足で遅れていた案件を一気に前進
流通業の運転資金。決算書不備で2ヶ月遅延。当社が補足資料を加えた結果、すぐに承認。
→銀行が止まっている理由を“先回りして解消”することがカギです。
おすすめ記事:【経営者必見】「事前の一手は、事後の百手に勝る」ーー元銀行員が語る“経営判断の質”を高める思考とは?
それでも銀行の融資審査が遅い…ときの選択肢

- 当座貸越や短期融資で資金をつなぐ
- 補助金や助成金を活用して資金繰りを安定させる
- ノンバンク融資は原則おすすめしませんが、最後の手段として存在
その他できることは企業ごとケースバイケースです。
「なにかできることはないか?」と気になる方はご相談ください。
参考記事:ノンバンクでの資金調達、待った!法人が融資を受ける前に知るべき“落とし穴”と最後の選択肢
まとめ|銀行融資のスピードは工夫次第で変わる

そもそも、銀行融資は仕組み上「遅い」もの。
でも、準備や工夫で早めることはできます。
- 資料を揃える
- 説明を先回りする
- 補足資料で安心感を与える
- 専門家を活用する
この4つを意識するだけで、融資が動き出すスピードは大きく変わります。
無料相談
当社「ホンマル株式会社」では、元銀行審査官が “銀行が納得する資料づくりと交渉サポート” を提供しています。
銀行融資が遅れてお困りの経営者さまへ
- 資料整備から交渉まで一貫サポート
- 銀行審査を加速させるノウハウを提供
- 数億円規模の融資実績多数
「融資が遅い」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
👉 お問い合わせ:大口融資調達サポート|ホンマル株式会社
参考記事:ホンマル株式会社はどんな会社? 銀行融資調達サポートと月額制「社外CFO」の実力を徹底解説
- ✅ 対応地域:全国OK(Zoom・電話対応可能)
- ✅ 推奨の対象企業:年商3億円以上、設立5年以上の中小企業さま(もちろん年商規模が3億円以下でも可能です)
- ✅ 得意分野:運送業・建設業・製造業・卸売業・不動産業 etc.
また、弊社では一緒に働く仲間も募集しています。
銀行員経験のある方は、ぜひ他の記事やYouTube動画もチェックしていただき、ご連絡いただけると嬉しいです。


1億円以上の難易度の高い
大口の融資調達に対応!
元大手銀行×融資審査部にて2,000社以上の融資に携わった
プロがサポート!
【毎月5組限定・ご相談受付】